中国メディアの頭条新聞によると、インドが中国から調達した新型コロナウイルス抗体検査キットの使用中止を発表したことについて、インドにある中国大使館は28日、ホームページで声明を発表した。

インド医学研究評議会はこのほど、中国の2社から調達した新型コロナウイルス抗体検査キットについて、「精度のばらつきが大きい」として地方当局に使用中止を要請した。

これについて、中国大使館は声明で、「中国の2社が製造した新型コロナウイルス抗体検査キットは、ヨーロッパやアジア、ラテンアメリカの多くの国に輸出され、肯定的な評価を得ている」「抗体検査キットの保管、輸送、使用には厳しい要件がある。専門の人員が製品の説明や仕様に従って操作しない場合は、検査の精度にばらつきが出ることになる」などとした。

その上で、「中国が輸出する医療製品は品質優先を堅持している。一部の人が中国製品に『粗悪品』とのレッテルを貼り、先入観にとらわれた偏見で問題に目を向けることは不公正で無責任だ」と主張。インドに対し、「事実に基づき真実を求めるという姿勢で、中国の善意と誠意を十分に考慮し、適時に関連企業との意思疎通を強化し、合理的かつ適切な解決を期待する」とした。（翻訳・編集/柳川）