韓国の大学生の65%が「就職放棄族」、人文系学部は特に苦戦=韓国ネット「無能な大統領のせい」

Record China    2021年10月15日(金) 7時20分

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韓国では現在、大学卒業後の就職先が見つからず、就職自体を諦める大学生が急増しているという。写真は韓国。

韓国では現在、大学卒業後の就職先が見つからず、就職自体を諦める大学生が急増しているという。10月13日、韓国・朝鮮日報が報じた。

記事によると、韓国経済研究院が最近韓国全土の4年制大学の3~4年生と卒業生2713人を対象にアンケート調査を行った結果、回答者の65.3%が就職を断念している状態であることが分かった。このうち33.7%は就職活動をほとんどしておらず、23.2%は「形だけ行っている」と回答。「完全に休んでいる」という回答者も8.4%おり、積極的に活動していると答えたのは10人中1人(9.6%)にすぎなかったという。

記事は「大学生や大卒者の多くが求職を断念する最大の理由は、自分の持つスキルに比べて就職の敷居が高すぎると考えているから」と説明。同調査でも回答者のうち64.9%が、「能力・スキル・知識などが不足しているため、準備のために就職活動を中断している」と答えたのこと。最近公務員試験の準備を始めた26歳の男性も「大学時代にさまざまなインターン・対外活動に参加して経歴を積み、卒業前から複数の企業に応募したが、書類審査で全て落ちた」とし、「自信を失って就職を諦め、公務員試験に目を向けた」と語っている。

韓国経済研究院の調査によると、就活生は1人当たり平均で6.2社に応募しているが、書類審査を通過するのは平均1.6回で、合格率は25.8%にすぎないという。また、大企業は新入社員の80%以上を理工科系学部の出身者から採用するため、その他の学部の学生は極度の不満を感じているとのこと。

中央大学社会学科のイ・ビョンフン教授は、「長期的には若者が中小企業にも就職できるよう雇用の質を引き上げていくべきだが、今すぐ就職したい人にとっては無責任な話」とし、「政府と大学が積極的に関与し、就職活動の中断期間に参加できるような職務能力の養成プログラムを充実させるべき」と語っている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「李明博(イ・ミョンバク)政権、朴槿恵(パク・クネ)政権の時はより良い就職先を求めて競っていたけど、文政権ではアルバイトの求人すらない」「この大学生の過半数は4年前に文大統領を選んでいたはず。公約も討論もきちんと見ずに、雰囲気だけで選ぶからこうなる」「就職・家の購入・結婚の三つを放棄する時代を招いた無能な大統領」「たった4年で国がめちゃくちゃになった。次の選挙はしっかり選ぼう」など、現政権を批判する声が相次いでいる。

一方では「大企業より給料は少ないし有名ではないけど、福利厚生の充実している会社は多いよ」「なぜ大企業や公企業、公務員だけが就職先だと考えるの?。身の丈に合った所を探せばいくらでも見つかる」「自分の能力に比べて理想が高すぎるのでは?」などの意見も見られた。(翻訳・編集/丸山

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