米共和党の対中非難指示が明るみに

米ウェブサイト「ポリティコ」はこのほど、米共和党上院議員全国委員会が各地の選挙団体に送ったメモを明らかにした。このメモは共和党の上院議員候補者に、新型コロナウイルスに関する質問に答える際に積極的に中国を非難するよう提言している。新華社が伝えた。

メモは2020年4月17日付で、計57ページ。主に（1）中国は感染症の状況を隠蔽したと非難する（2）民主党の対中姿勢は軟弱だと批判する（3）自身が中国に説明を求めることを強調するーーの3点を提言している。「トランプ大統領の過ちではないか？」と質問された際には、トランプ氏を擁護するのではなく、中国に矛先を向けるよう提言している。

「ポリティコ」によると、共和党関係者は中国を2020年の大統領選挙の中心的議題にする計画だ。また、他の選挙でも中国を議題にすることを望んでいるという。

メモは共和党の戦略顧問を務めるBrett O’Donnell氏の会社が作成。O’Donnell氏はポンペオ米国務長官とアーカンソー州選出のTom Cotton上院議員の顧問を務めていた。（編集NA）