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怖くて捨てられない!? 国旗の処分に困る中国人

配信日時:2020年10月18日(日) 18時0分
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中国の全国人民代表大会(全人代)で改正された「国旗法」をめぐり、ネット掲示板のある投稿が注目を集めている。

中国の全国人民代表大会(全人代)で改正された「国旗法」をめぐり、ネット掲示板のある投稿が注目を集めている。

全人代で17日、「国旗法」と「国徽(国章)法」の改正案が可決した。同法では細かい禁止規定が盛り込まれており、逆さにするなど「国旗の尊厳を損なう」方法での掲揚や使用、みだりに捨てることに加えて、故意に燃やしたり、破損したり、書き込んだり、汚したり、踏みつけたりすることが禁じられている。

今後は国旗や国章が使用される場面も増える見通しで、中国新聞網によると、人民法院や人民検察院、人民政府の駐香港、マカオ特別行政区の関係機関の勤務日には国旗や国章を掲げなければならないと規定されているという。改正法は来年1月1日から施行される。

同法の改正は、香港で続く中国に対する抗議デモなどで中国国旗が燃やされたり捨てられたりする事例が相次いだことから、こうした行為を取り締まるものとの見方が強い。一方、中国本土でも国旗の扱いに難儀するとの声が上がる。

中国のニュースサイト・観察者網の掲示板であるユーザーが「国旗法」の改正に言及し、「問題が一つ。多くのイベントで小さな国旗が配られることがあるが、イベント終了後に持ち帰られるものもあれば、その場に捨てられ人々に踏みつけられるものもある。これは実際、国旗に対する不敬だ。私は街で2回ほど国旗を拾ったことがあるが、今では拾わなくなった。なぜなら、拾ってもどう(処分)していいか分からないからだ」とつづった。

これに対し、他のユーザーからは「国旗は国のイメージや尊厳を代表するものだが、形ある物質であるため、その他の日用品と同じく壊れたり汚れたりする。そうしたものをごみとして出すことは合理的で間違っていない」「国の決まりは故意に汚したり破損したりしなければいいというもの。使い終わって捨てる分には問題ない」「人民元には国旗や国章が描かれている。人民銀行は毎年大量に古くなった紙幣を焼却処分しているが違法ではない。それと同じこと」といった声が多く寄せられた。

一方で、「ごみ箱に捨てる瞬間を誰かに撮影され、ネット上にアップされでもしたら大変」「前に古くなった国旗にごみを包んでいた清掃員が批判された。これでさえ批判されるのだから、国旗をごみ箱に捨てる勇気なんてない」「前に車を修理に出した時、修理工が私の車にあった色あせたアルミ製の国旗のマークをはがして地面に投げ捨てた。まずいなと思って拾い上げたが、どう処分していいか分からなかったから結局こっそりごみ箱に捨てた。国旗や国章を処分する専門の場所があればいいと思う」など、投稿者と同様に処分に躊躇(ちゅうちょ)するという声も散見された。

今回の件で思い出されるのは、中国で論争を巻き起こしたマラソン大会だ。2018年11月に江蘇省蘇州市で行われた女子マラソン大会の終盤、外国選手とデッドヒートを繰り広げていた中国選手に沿道のスタッフから国旗が手渡された。1位の中国選手は国旗を掲げながらゴールするという規定があったため。しかし、当日は雨天だったこともあり、水を含んだ国旗は重く、中国選手はやむなく国旗を路上に投げ捨て、外国選手を追走したが結局2位だった。多くのメディアやユーザーは中国選手に同情的な見方を示したものの、一部では「国旗を投げ捨てるとは何事か」との批判の声が上がり、物議を醸した。(翻訳・編集/北田

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