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新型コロナはプラスチック業界に特需をもたらすのか―仏メディア

配信日時:2020年6月3日(水) 8時20分
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1日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う「プラスチック特需」の有無について報じた。写真は東京のコンビニエンスストア。

2020年6月1日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴う「プラスチック特需」の有無について報じた。

記事は、新型ウイルスの感染拡大により医療機関にて大量の呼吸装置、防護服、マスクなどの医療衛生物資が必要となったことで、環境保護のため削減が声高に叫ばれてきたプラスチックが「再び貴族的な地位を取り戻した」と紹介。高い濾過性を持つマスク用のメルトブロー不織布を製造するための材料価格は新型ウイルス発生以前の10倍以上に高騰したと伝えた。

また、衛生分野だけではなく、食品包装においてもプラスチックの需要が高まったとし、市民が買い物をする際に食品包装を重視するようになり、低密度ポリエチレン製食品保護用ラップ、高密度ポリエチレン製食品トレー、ペットボトルなどの生産が加速したとしている。

さらに、商店のレジ前にはアクリル樹脂のボードなどが設置されるようになったほか、手洗いの励行によりビニールパイプ、ウォータータンク、洗面器などの製品も需要が拡大したと伝えた。

その一方で、業界関係者からは新型ウイルスによる新たなプラスチック需要で業界が決して潤うわけではないとの声が出ているとし、フランスプラスチック連合会の関係者が「包装分野におけるプラスチックの需要が30%伸び、特に食品包装で成長が目立つものの、(ウイルスの影響で)停滞状態にある建築業、自動車製造業におけるプラスチックのニーズは90%減少した。プラスチックが衛生危機によって利益を得ているという話は正しくない」と語ったことを紹介した。

このほか、プラスチック回収業は現在プラスチック回収率の低下、販売数の減少、さらに原油価格の暴落という「三重苦」に苛まれていると指摘。PETボトルの原料であるポリエチレンテレフタレートを例にとり、未使用原料価格がリサイクル原料価格を大きく下回る現象が起きていることを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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