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韓国で始まったオンライン授業、保護者の「お手並み拝見」に震え上がる教師たち

配信日時:2020年4月26日(日) 8時0分
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新型コロナウイルスの影響から韓国で始まった史上初のオンライン授業。韓国紙は教師たちが保護者の「お手並み拝見」の目を気にして震え上がっていると報じた。

新型コロナウイルスの影響から韓国で始まった史上初のオンライン授業をめぐり、朝鮮日報は授業が公開されることで教師たちが保護者の「お手並み拝見」の目を気にして震え上がっていると報じた。教師側からは「私の授業がやり玉に挙げられる日が来るのではないか」などの不安の声も上がっているという。

オンライン授業は9日の高校3年生、中学3年生を皮切りに、中学・高校1、2年生と小学4~6年生は16日、小学1~3年生は20日にそれぞれ始まった。プラットフォームとコンテンツは学校ごと、教師ごとに自主的に選択できる。

この取り組みについて、朝鮮日報は「教育界では教師の授業が公開されることで、保護者らが評価を下すことができるようになった。公教育の素顔があからさまになるわけだが、どんな評価が下されるかは未知数との話が出回っている」と報道。京畿道のある高校教師の話として「毎日、公開授業をするのと同じ。私の授業がやり玉に挙げられる日が来るのではないかと気が気でない日々を送っている」と伝えた。

ソウル市江北区のある小学校の場合、保護者らに「すべての授業を課題中心に進めることにした」と公示した。教師と生徒が画面で向き合うリアルタイムの双方向授業はもちろん、教師が事前に録画した映像を表示する方式も採用しないことにした。これに代わり、オンラインで開設したクラスに教師が課題を出すと、生徒が問題を解いて写真で撮って送信するという。

このように、教師らがリアルタイムの講義や自分の講義をあらかじめ録画した授業の公開に二の足を踏んでいる理由は、保護者らに視聴されるという負担のためだ。済州道のある中学校の授業映像は、教師の顔が分からないように撮影された。教師が講義する音声は流れるものの、画面には授業で使用する資料と教師の手だけが映し出される。同校のある教師は「自分の授業が公開されることで録画され、保存されることに相当な負担を感じている」と話した。

さらに一部の教師は「遠隔授業が教師の役割を講義能力だけに縮小して評価する材料となっている」と不満をぶつける。生徒たちの心の成長に関心を抱き、学習意欲を向上させるなどの多角的な役割が無視され、授業進行能力のみに焦点が当てられ比較されるのが問題というのだ。

中央大学のイ・ソンホ教授は「遠隔授業を通じて講義の質と透明性を高めることができるという点で公教育にはプラスとなるが、教師が授業公開をためらい、課題だけを提出するようになればマイナスとなる恐れもある」と指摘。「公教育が信頼を失い、崩壊の危機に追い込まれないよう教師たちが積極的に取り組む必要性がある」と訴えた。(編集/日向)

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