タクシーにサソリ！乗客が刺され病院へ―河南省鄭州市

2007年5月14日、河南省鄭州市でタクシーの乗客がサソリに刺されるという前代未聞の事件が起こった。被害に遭った韓（ハン）さんはすぐに血清を打ちに病院へ駆け込んだ。

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韓さんは三人で王（ワン）さんの運転するタクシーに乗った。しばらくして、お尻がチクリと痛み「シートに釘がある！調べて」と車を止めさせた。しかし釘は見つからず、王さんと言い争いになり、怒った韓さんは警察に通報した。警察官が到着しシートを調べると、なんと座席の下から体長10cmのサソリ2匹を発見！真っ青になった韓さんは王さんから治療費として600元(約9000円)受け取り、血清を打ちに病院へ向った。

今度は王さんが怒る番だった。なんで車にサソリがいるんだ？料金はもらえず治療費まで取られ、とんだ迷惑だ。ピンと来たのは韓さんの前に乗せた男。そういえば水産市場で買い物をして帰るところだった。家はわかっている、とばかりに男性を下ろした場所へと急いだ。

建物の入口で待ち受けること3時間、ついにサソリを持ち込んだ男を発見し、警察へ通報した。先程の警察官が駆けつけて事情を聞いたところ、この男は確かにサソリを買ってタクシーに乗った、逃げ出したことに気づかず、迷惑をかけて申し訳ないと素直に謝り、治療費の半分を支払うことで一件落着した。

ちなみに中国では、サソリは婦人病に効く漢方薬として市場で生きたまま売られている。食用に養殖されたもので毒は少ない。（翻訳編集・WF）