新型コロナ、「ヒト・ヒト感染ないとは言ってない」専門家の発言を中国ネット非難

Record China    2020年4月22日(水) 10時0分

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中国疾病予防センターの高福主任が中国国際テレビ局のインタビューに応じ、「これまで一度も新型コロナウイルスのヒト・ヒト感染が存在しないと言ったことはない」と語った。

中国疾病予防センター(CCDC)の主任で、国家衛生健康委員会のハイレベル専門家グループのメンバーである高福(ガオ・フー)氏が中国国際テレビ局(CGTN)のインタビューに対して、「これまで一度も新型コロナウイルスのヒト・ヒト感染が存在しないと言ったことはない」と語った。20日付で澎湃新聞などが伝えた。

高氏は、「科学者はいかなる状況でもヒトヒト感染が存在しないと言ってはならないと考える。なぜなら、このウイルスのことをみんな熟知していないからだ。しかし、このウイルスはコロナウイルスの『家族』だ。コロナウイルスはすべてヒト・ヒト感染する」「われわれ公共衛生に従事する者は探偵のように、いかなる結論を出すにも『証拠』が重要となる。『疑い』に基づいて判断を下すことはできない」と話した。

そして高氏は、鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏ら5人のハイレベル専門家グループのメンバーと共に19日午前に武漢市の病院の医師から状況を聞き、同日午後に新型コロナウイルスがヒト・ヒト感染するかどうかを話し合う会議を開いたと説明。「会議の中で、われわれは新型コロナウイルスは非常に『効果的』にヒト・ヒト感染することに気付いた。唯一の問題はヒト・ヒト感染がどれほど深刻かということだった。武漢に到着し、われわれは小範囲の感染が存在するのではないかと疑った。その後、小範囲の感染がすでに起きていることを確認した。そのため、私はヒトからヒトに感染することは間違いないと考えた」と話した。

そして、「19日の記者会見でわれわれはこのウイルスに言及した。われわれ全員がこのウイルスは動物由来と考えていた。つまり、ウイルスはすでに人から動物へ『ジャンプ』し、限定的に人から人へ感染し、そして(限定的ではなく)人から人へ感染するものになっていた」「1月20日に行った記者会見で、すでにウイルスは『ヒト・ヒト感染』するものになる過程を終え、『効果的』にヒト・ヒト感染すると発表した」と話した。

1月23日に世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言を見送ったことが新型コロナウイルスの世界的な流行につながったとの見方が米国などで出ているが、見送りに至った原因は、「ヒト・ヒト感染は中国の家族内や病院内に『限定』されており、まだ世界的な脅威ではない」と判断されたことだった。

中国語で「効果的」は「有効」、「限定的」は「有限」と、1文字違いの言葉になっている。そのため、中国のネットユーザーからは、「有限が有効に変わった」「これこそ言葉の芸術」「文字遊びしないで」といった声や、「それなら誰が(ヒト・ヒト感染は存在しないと)言ったんだ?」という声が寄せられた。

このほか、「『新型コロナウイルスは予防でき、コントロールできる』、『人から人へは感染しないだろう』と言ったのはあなたではない。しかし、こうした言論が出る前にあなたたちがアドバイスしたことは何か?」「今そんな話をして意味はあるの?」「決してあなたを信じない…」などの声も上がっている。(翻訳・編集/毛利)

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