仏RFIの中国語版サイトは20日、「ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の初めてとなる中国訪問の準備が密かに進められており、最初の訪問地は都市封鎖が解除された武漢になると伝えられている」とする記事を配信し、次のように伝えている。

香港紙・星島日報は20日、世界的な感染症との戦いがフランシスコ教皇が中国を訪問する契機となる可能性があると指摘している。

イタリアメディアによると、バチカン（ローマ教皇庁）のピエトロ・パロリン国務長官は現在、フランシスコ教皇の初訪中を手配しており、最初の訪問地は、都市封鎖が解除され希望の「復活」を象徴する湖北省の武漢になるという。

ローマ教皇庁は今月初め、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための医療用品が中国から届いたことに謝意を表明した。これは中国とバチカンの「マスク外交」と解釈され、2月のドイツ・ミュンヘンでの歴史的な外相会談に続き、中国とバチカンの関係に道をつける「次の一手」とみられている。コンテ首相のチームも、フランシスコ教皇の訪中を望んでおり、これに参画していると伝えられている。

一方、台湾の在バチカン大使館は、「バチカン外務局はこれについて何も承知していないと回答している」と表明している。（翻訳・編集/柳川）