マスク騒動の二の舞?韓国でコロナ自己検査キットが品切れ続出=韓国ネット「検査しなくていい」

Record Korea    2022年1月28日(金) 7時50分

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韓国で新型コロナウイルス・オミクロン株の感染者数が急増する中、抗原検査用の自己検査キットの品切れが続出している。写真は韓国のマスク。

2022年1月27日、韓国メディア・JTBCによると、韓国で新型コロナウイルス・オミクロン株の感染者数が急増する中、抗原検査用の自己検査キットの品切れが続出している。

韓国の防衛当局は来月3日から、高リスクではない一般の人々について、自己検査キットで陽性判定が出た場合にのみPCR検査を受けられるよう体制を切り替えると発表した。しかし自己検査キットは生産に時間がかかり、価格も高めのため、十分な数が供給されなければ「マスク騒動」(コロナ禍初期にマスク不足で価格が急騰した事態)の二の舞が避けられないという懸念が広がっている。現在薬局では2回分の自己検査キットが1万3000~1万5000ウォン(約1240~1430円)で販売されており、すでに入庫当初よりも10%近く価格が上昇しているという。

ソウル市蘆原区のある薬局は、「最近は感染者が急増しており、政府が検査体制を変更すると発表して以来、自己検査キットを買いに来る人が増えた」とし、「連休に備えて物量を確保したいが、販売先も品切れしているのでなかなか入荷できない。店先に自己検査キットは品切れ中という案内文を貼った」と語った。一部のオンラインショッピングモールでも、自己検査キットが数時間で売り切れる現象が起きているという。

中央事故収拾本部の孫映莱(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は、「抗原検査用の自己検査キットは現在十分な量を確保し、各保健所や診療所に提供している」とし、「現在は地域ごとに多少差があると思うが、供給がスムーズに行われるよう29日までに配送を完了する予定」と説明。一般の薬局で販売している自己検査キットについても、「食品医薬品安全処を中心に生産と流通を管理している」とし、「国内でも十分な量が生産されており、海外からも追加輸入しているため検査体制を転換しても供給に大きな支障はないだろう」と語ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「元から自己検査キットは信用していない」「よかったと思う。むやみに検査するのではなく、感染しても特に症状がなければスルーするのが正解」「自己検査キットがないなら検査しなければいい」「検査が無料でどこででも受けられるから感染者数も増える。事前にお金をかけて自己検査するようになれば検査率も下がるだろうね」「むしろマスクにウイルス感知センサーでも取り付けてみたら?」など、冷ややかな声が多く寄せられている。

そのほか、「こうしてメディアがあおるから業者が価格を上げる」「マスク業者と政府が結託してたのにもあきれたけど、今度は検査キットの業者と?」「何でも政府が介入してると聞くと信じられなくなる」など、政府と業者の癒着を疑うコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山

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