2020年4月13日、環球網は、東京の路上で中国人男性が刃物で複数個所を刺されて死亡する事件が発生したことを報じた。

記事は、複数の日本メディアの報道として、12日未明に東京都江戸川区の路上で「男性が刃物で刺された」との通報があり、警察官が現場に駆け付けたところ男性が血を流して倒れているのを発見、男性は病院に運ばれたが死亡したと紹介。警視庁の調べで、男性は同区に住む47歳の中国人男性と判明し、体には10カ所余りの刺し傷や切り傷があったと伝えた。

また、現場から200メートル離れた中国料理店内でも腹部から血を流して倒れている30代とみられる中国人男性と血の付いた刃物が見つかっており、警視庁は47歳の男性が死亡した件について事情を知っているとみて、回復を待ってこの男性に話を聞く予定だとしている。

記事は日本メディアの報道を引用する一方で、日本メディアが報じている「現場から逃走したのは中国人とみられる男」「警視庁が中国人どうしの争いとみて捜査を進める」といった内容には触れていない。

この件について、中国のネットユーザーは「これでは、中国人が中国人を刺したのか、日本人が刺したのか分からない」「どうして別の中国人も負傷しているのか。しっかり捜査せよ」「真相を明らかにせよ！」「日本の治安がこんなにひどいとは」といったコメントを残している。

一方で、中国メディアの記事では中国人同士の争いの可能性が高いと伝えられていないものの、「タイトルを見て犯人は中国人だと思ったが、やっぱりそうだった」「中国人が中国人を殺しただけじゃないか」「日本のメディアはすでにトラブルの相手が中国人かもしれないと報じているのに、どうして中国メディアはこの点を報じないのか」など、中国人同士のトラブルであると認識したうえで、その伝え方に対し懐疑的な見方をするユーザーも少なからず見られた。（翻訳・編集/川尻）