京都寺院の仏教書、中国の競売で中国人が落札=指定重要美術品なのに文化庁、最近まで気づかず―中国紙

Record China    2013年11月25日(月) 22時10分

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24日、京都の寺院がかつて所蔵していた重要美術品「辨非集」が7月に中国でオークションに出品され、中国人コレクターが落札していたことが分かった。

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2013年11月24日、西安晩報によると、京都の寺院がかつて所蔵していた重要美術品「辨非集」の行方がわからなくなっていたが、今年7月にオークションに出品され、中国のコレクターが落札していたことを、日本の文化庁が突き止めた。

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「辨非集」は700年前に中国から日本に伝来した南宋時代の仏教書で、京都の高山寺が所蔵していたが、明治の神仏分離令を契機に寺から流出し、個人の所蔵品となっていた。その後、政府から重要美術品として認定され、文化財保護法によって国外への輸出は文部科学大臣の許可が必要となっている。

ところが7月、「辨非集」は中国で行われたオークションに突如かけられ、中国人コレクターが仏教書としては史上最高値の477万2500元(約7800万円)で落札。貴重な文化財が数百年ぶりに“里帰り”したが、文化庁はこの事実を数カ月にわたって把握していなかった。

下村博文文科相は記者会見で、近年日本の重要美術品が中国のオークションにかけられることがしばしばあるが、今後は美術品市場の動向を随時確認し、日本の重要美術品を許可なく海外へ輸出することの防止に努めていくと語った。(翻訳・編集/岡田)

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