コロナ対策:香港外食産業への規制

フライメディア    2020年4月9日(木) 8時30分

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新型コロナウィルス感染拡大を防ぐ為、香港では新たな対策が取られている。それは3月29日午前0時より施行されたもので、公共の場で5人以上集まることを14日間禁止するというもの。

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新型コロナウィルス感染拡大を防ぐ為、香港では新たな対策が取られている。それは3月29日午前0時より施行されたもので、公共の場で5人以上集まることを14日間禁止するというもの。

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また飲食店においては6つのルールが設定された。1つめは店内の席数総数の50%のみ使用可とする事、2つめは店内のテーブル間隔は1.5メートル以上とする事、3つめは1卓の着席人数は最大4名までとする事。また、4つめは入店時の体温チェック、5つめは消毒液の設置、最後6つ目は客は食事以外の時間はマスクを必ず着用する事、となっている。

ただ「自粛を」といわれるより、このように細かい指示が出ることで、誰が何をしなければならないか明確に分かる。香港の一市民として 細かなガイダンスに戸惑いながらも、有りがたくも感じている。

狭い香港ならではの、相席でぎゅうぎゅう詰めは当たり前というスタイルで営業をしてきた店にとっては、苦難の時となっている。実際この規制が始まると同時に、少なくない店舗が一時営業停止という形をとった。地元の人のみならず観光客にも有名な飲食店が一時休業という驚きの幾つかのニュースは、多くの人を悲しませてることとなった。

そんな中で営業続行を決めた店は、いかに規制を守るかという事でどこも知恵を絞っている。外から覗いた何軒かの店の様子をお伝えしたい。

人気の回転寿司店はカウンターの椅子に何席分か張り紙がつけられている。張り席は着席禁止だ。カジュアルな西洋レストランは多くのテーブルが利用不可となっていた。地元で人気の麺店はおひとり様の入店も多いため、知らない人同士が近距離で向き合って座ることがないよう、着席位置が配慮されている。マクドナルドでは夕方以降、持ち帰りサービスのみになった。また多くの椅子を撤去する事で、着席可能な位置を分かりやすく示していた。

また今回の規制により、店内で飲食をするのではなく、デリバリーを行う市民が更に増えてきた。昼時ともなると、出前の依頼でどこの店も大忙しになっている。普段は30分ほどで到着する出前も、最近は1時間程度かかる、という事もザラだ。そして街中ではデリバリーの自転車・バイクなどをより、目にするようになっている。

なお、夜の繁華街での感染拡大をくい止めるため、政府は4月3日の夕方から14日間、バーなど酒類を提供する店を営業停止とした。外食産業にとっては今が正念場だが、香港一丸となって何度めかの大きな波を乗り越えようとしている。(提供/フライメディア)

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