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中国「新型コロナウイルス対策」を積極輸出、「新たな外交カードに」と海外メディア

配信日時:2020年4月26日(日) 13時40分
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中国が「新型コロナウイルス対策」を友好国に積極的に輸出していると海外メディアが報道。「中国にとって、こうした支援は新たな外交カードになっている」などと指摘した。写真は武漢。

中国が「新型コロナウイルス対策」を友好国に積極的に輸出しているとロイター通信が伝えた。その背景としては「米国その他の国々から、感染拡大への初期対応に失敗したと批判を浴びている中国にとって、こうした支援は新たな外交カードになっている」などと指摘した。

ロイター通信が支援の代表例として取り上げたのは、欧州で最も親密なセルビア。セルビアの首都・ベオグラードの空港で3月、中国の医療専門家6人がレッドカーペットに降り立った。閣僚らと共に6人を迎えたブチッチ大統領は握手の代わりに腕をぶつけ合う、新型コロナに配慮したあいさつを済ませると、セルビア国旗に続いて中国国旗にキスをした。

中国の助言に従い、セルビアは軽症者の隔離を開始。感染者を収容する病院の建設には軍を動員した。同国高官らによると、隔離措置で感染拡大のスピードを抑える効果が出ている。大統領府に近い人物は「中国の医師らはセルビアが中国をモデルにした措置を採用したことを歓迎してくれた。できる限り多くの感染者を把握して治療するというモデルだ」と述べた。チームの到着後、ベオグラード中心部に掲げられたプラカードには中国の習近平国家主席の写真の横に、中国語とセルビア語で「ありがとう、習兄弟」と大書されている。

カンボジアにも中国は医療チームを派遣した。チームは臨時病院の建設や、症状の軽い人々を隔離し、公共の場に入る人々の検温を幅広く実施することなどを助言。東南アジア諸国の中で中国寄りとされるカンボジアでは、助言を受けて海外からの渡航者向けのビザ(査証)発給を大幅に削減した。中国チームの一員によると、カンボジア当局はホテルや学校を改修して帰国者向けの隔離施設とする助言についても、実行に移すことを検討中という。

中国はセルビアやカンボジア以外にもイラン、イラク、ラオス、パキスタン、ベネズエラ、イタリア、フィリピンなどにも医療チームを送った。支援は新型コロナとの闘いにおける世界的指導力をアピールする手段の一つだ。

ロイター通信によると、カナダの元外交官でアルバータ大学中国研究所のディレクター、ゴードン・ホールデン氏は「西側諸国はかねて、巨大経済圏構想『一帯一路』などを通じた中国の世界的影響力の拡大を警戒しており、中国側は善意の姿勢を示すことでそうした懸念を鎮めようと努めてきた」と指摘。「中国が新型コロナを利用し、国益にかなうと見なす活動を押し進めるのは間違いない。そうした活動には自国の統治モデルを推すことも含まれる。今回の場合は疫学的な方法論だ」とも言及した。(編集/日向)

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