中国で最初の新型コロナ死亡例が出た時、米国ではすでに抗体を持っている人がいた―中国メディア

Record China    2020年4月28日(火) 10時20分

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25日、北京週報は、中国で初めて新型コロナウイルスによる死者が見つかった時点で、米国ではすでにウイルスの抗体を持っていた人がいるとし、その意味について論じた記事を掲載した。写真は武漢。

2020年4月25日、中国メディアの北京週報は、中国で初めて新型コロナウイルスによる死者が見つかった時点で、米国ではすでにウイルスの抗体を持っていた人がいるとし、その意味について論じた記事を掲載した。

記事は、米国で新型コロナウイルスが猛威を振るう中、一部政治家が発生源が中国だとして賠償を求めて中国を提訴する動きを見せているとする一方、「ますます多くの証拠が、昨年12月時点、もしくはさらに早い段階ですでにウイルスが米国内でひそかに存在していた可能性があることを示している」と指摘。証拠の一つとして、サンフランシスコ在住の36歳の男性の例を挙げた。この男性は、昨年のクリスマス当日に高熱を出して病院に運ばれ2カ月間入院、呼吸装置を着けての治療が行われたものの、インフルエンザの検査では陰性とされていた。男性には新型ウイルスによる肺炎の後遺症である腎機能障害も見られたという。

また、同州の医師が「昨年12月に診療したインフルエンザに似た症状ながらも検査では陰性だった複数の患者」について、新型コロナウイルスの感染者だったのではないかとの疑問を抱いていることを明かしたと紹介し、「米国と中国ではほぼ同時に新型ウイルス感染が起きていた。確たる証拠はないが、米国での感染発生は当局発表の時期よりはるかに前であることはほぼ間違いない。世界保健機関(WHO)が最初に感染の連絡を受けたのは湖北省武漢市からであり、感染を隠蔽していたのは中国ではなく米国の方ではないか」との見方を示している。

さらに、米国におけるウイルス拡散状況は当局の統計よりもはるかに深刻であるとし、ニューヨーク州の市民を対象に実施したランダム検査では被検者の13.9%が新型ウイルスの抗体を持っていることが分かったとの情報に言及。「この数字は、同州で約270万人が新型ウイルスに感染した可能性があることを示すものだ」とした。一方、同時期にジョンズ・ホプキンズ大学が示したデータでは、同州の感染確認者は約26万4000人とされたことを挙げ「このことから、全米における本当の感染者数は公式な数字の数倍さらにはそれ以上に上る可能性がある」と論じた。

記事は最後に、トランプ大統領が16日夜に米国内の感染状況についてピーク期を過ぎたとコメントし、同州ではすでに抗体を持つ人を優先した経済活動の再開が計画されていると紹介。「しかし、抗体検査の陽性によって新たな感染を免れ得るかについては、多くの専門家が懐疑的な態度を示している」と伝えた。(翻訳・編集/川尻

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