<日本人が見た中国>中国の女性が結婚相手に求める条件と日本の女性が求める条件(3)

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3万元(約50万円)払って結婚相談所に登録した36歳の友達が一番気に入っているのは意外な人だった。工商銀行勤務のその人はいったいどんな人なのか?何がなんでも今年中に結婚しようと奮闘する友達の婚活の結末まで。

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3万元(約50万円)も払って結婚相談所に登録した林小姐(リンさん)が今、一番気に入っているのは中国工商銀行に勤めている張(ジャン)氏のことだった。張氏はバツイチの40歳。かっこよくはないらしい。しかも北京に家を持っているかどうかも謎。でも、林小姐を惹きつけるものがあった。北京ダックの晩御飯を食べている間、張氏の話ばかりだった。離婚の原因は「すれ違いの生活で妻が愛人を作って出ていった」。ちなみに林小姐がここ数年、つきあっていたのはバツイチの男性ばかり。3人とも離婚はすべて妻が原因。中国では男性が「離婚の原因は妻にある」というのは普通らしい。

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工商銀行勤務の張氏の仕事が終わるのは午後4時、別の銀行勤務の妻が仕事を終えて戻ってくるのは午後8時すぎ。張氏はその間、スポーツジムや映画館で時間をつぶしていたという。どうも腑に落ちない話だ。工商銀行に勤めていて午後4時に終わる仕事があるのか?「怪しくない?工商銀行に勤める40歳で給料が6000元(約10万円)って少なすぎない?」と私。「結婚相談所に登録している女の中にはお金目当ての女もいる。そんな女にひっかからないようにわざと収入を少なく申告する人もいるの」とあくまで張氏の肩を持つ林小姐。メンツの社会の中国で収入を多く装っても少なく申告するってあるのだろうか?

「張さんは、旧正月はとても忙しいの。毎日、友達や同僚との会食よ」と何度も繰り返す林小姐。彼女は自分に自信があるので「彼は私のことを、どこにも問題はないのになぜ、今までひとりなのか真剣に考えているわね」。「そうね。でも彼も考えているわ」と私。「何を?」、「あなたとどうするか」、「考えてない」。つまり林小姐は彼がもう自分に決めたと言っているのだ。「じゃ、旧正月の休みにどうしてあなたに会おうって言わないの?あなたに決めたなら、忙しくても、たとえ1時間でも会おうとするはずよ」と意地悪なところをついてしまった。林小姐は「本当のことを話すわ。旧正月は彼の家に招待されたの。でも、旧正月の休みは家族の集まりだから、私は自分から断ったの」と嘘をついた。だって大好きな張さんに誘われたなら、こんなうれしいことはない。最初に自慢するはずだから。

林小姐はこの3か月後、両親が公園で見つけてきた人と結婚した。旧正月の休みをひとりで過ごす娘を見て、両親は公園で知り合ったバツイチの息子を持つ母親に連絡をとったのだ。年は46歳。北京に小さい家をふたつ持っている。結婚式のあと、林小姐からメールがきた。「もう3回もけんかしたわ。最愛の人に怒りをぶつけてもいいって本当に幸せね」。

 

林小姐の結婚への圧力は本当に強かった。日本の女性なら結婚しない生き方もあると考えるのではないだろうか。

■筆者プロフィール:浜井幸子(はまい・さちこ)

1966年神戸市生まれ。19才の時、初めての海外旅行で行った中国の魅力にはまり、90年代の中国をバックパック旅行する。その後、中国やアジアの食を中心に書くライターとして活動中。著書に「中国おもしろ商人スクラップ」、「中国まんぷくスクラップ」など。



   

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