<日本人が見た中国>中国の女性が結婚相手に求める条件と日本の女性が求める条件(2)

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30代半ばの外資系企業で働く女友達が3万元(約50万円)の入会金を払ってとうとう結婚相談所に登録。高級な結婚相談所が紹介してくれた男性とは?紹介された大金持ちに対する友人の考え方から見えた中国の女性が好きなタイプ。写真は上海で行われたお見合いイベント。

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2013年の旧正月、北京で林小姐(リンさん)と大みそかに餃子を食べに行った。再会するなり林小姐は「3万元(約50万円)を払って、結婚相談所に登録したの!」と報告してくれた。日本の結婚相談所の入会金の相場すらしらない私だけど、中国で3万元は相当高い。しかも期間は半年。半年の間、この相談所に登録している男性をどんどん紹介してくれるという。林小姐が出した条件は「北京に家を持っていること、年齢は40歳まで、子供はいないこと」。30代前半に見えるけれど林小姐は36歳になっていた。中国人に言わせれば、「本人が36歳で相手は40歳以下というには、かなり厚かましい」条件らしい。

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「インターネットで相手を探していた時は『じゃ、会いましょう』と言うと、急に連絡がとれなくなったり、ろくな男性がいなかったの。でも、3万元払うと違うわね!本当に条件がいいのよ」と林小姐は今まで会った6人の男性の話をしてくれた。

天津のデザイナーの男性、中国の政治家の子弟が行くので有名な大学の教授、深センの電灯会社の社長、中国工商銀行で勤める男性などなど。ちなみに結婚相談所に登録している女性は未婚が多いが、男性はほとんどバツイチらしい。林小姐は子供さえ連れていなければ、バツイチでもオッケー。そうしないと林小姐の条件を満たす男性がかなり減るのだ。

「この間、百万富翁(百万長者)と会ったのよ!」と林小姐。それは深センで電灯工場を持つ男性のことだった。100名ほどの工員が働く工場の経営者らしい。日本じゃ3万元の入会金を払っても普通のOLはそんな大金持ちとはお見合いできないだろう。「どんな人?いい人だった?」と興味津々の私。「あまりしゃべらない人よ。彼とはもう会わない。私は自分に自信がない男は嫌いなの」。その男性は林小姐が何か切り出さないと自分から話す人ではなかったそうだ。「自分に自信がないってどうしてわかるのよ!その人の会社は親からもらった会社なの?」、「自分で作った会社よ」。「工員が100人もいる工場を経営する社長でしょ?そんな人が自分に自信がないわけないわ。女の人と話すのが苦手なだけじゃない?」、「でも、私と彼とはつりあわないわ。だって彼は高卒の農民(出身)で私は大卒だもの」。

林小姐は自分のアルバイトのお金で学費を払った苦労人だ。両親が仕事を転々としたせいで本当に収入が少なかったから。今の自分の生活はすべて自分の努力で得たものだという自信がある。林小姐は強い女なのだ。だから「俺についてこい!」タイプの強い男性が好きなのだ。日本では女が仕切るタイプの夫婦も存在する(多いかも)。最近の日本の女性は「自分についてきてくれる人」を希望する人も多い。でも、こんな男性を望むって話は中国の女性から一度も聞いたことがない。中国では男性は強く、自分に自信があるように見せないともてないのだ。

■筆者プロフィール:浜井幸子(はまい・さちこ)

1966年神戸市生まれ。19才の時、初めての海外旅行で行った中国の魅力にはまり、90年代の中国をバックパック旅行する。その後、中国やアジアの食を中心に書くライターとして活動中。著書に「中国おもしろ商人スクラップ」、「中国まんぷくスクラップ」など。



   

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