なぜ横暴な外国人の顔を立てなければならないのか―中国メディア

Record China    2020年4月3日(金) 20時0分

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中国メディア・中国網は2日、「横暴な外国人を前にして何を根拠に顔を立てなければならないのか」と題した記事を掲載した。写真は広州市の病院で被害に遭った女性看護師。

新型コロナウイルスをめぐり、中国国内で起こった一部の外国人の問題行動に注目が集まっている。中国メディア・中国網は2日、「横暴な外国人を前にして、何を根拠に顔を立てなければならないのか」と題した記事を掲載した。

1日、山東省青島市嶗山区で、PCR検査を受けるための列に3人の外国人が割り込み、そのうちの1人が後ろに並んでいた中国人が手に持っていた用紙を奪って投げ捨て、「中国人は出て行け!」などと叫んだ。現場の検疫スタッフは「(割り込んだ人たちの)顔を立てよう」などと発言したという証言があり、中国のネット上で議論を呼んでいる。

記事はこのことを紹介した上で、「連日、一部の外国人による法律やルールに違反する行為が相次いで起きている」とし、陝西省西安市では外国人の男がマスクの着用を拒否し、防疫員を殴ったため期限付きの国外退去を命じられたこと、広東省広州市では外国人の感染患者が病院の治療に協力せず、無理やり隔離病室を抜け出し、阻止しようとした女性看護師を押し倒して殴り、顔をかんで傷を負わせたことなどを伝えた。

記事は、「嶗山区の事例は他の事例とは少し異なる。嶗山区の事例が世間で議論を巻き起こしたより重要な要因は、『特別扱い』があったことだ」と指摘。「外国人の割り込みを許したことは間違いだ。先着順に並ぶのが普遍的なルールで、国籍は関係ない。問題の発生後、本来であれば秩序を保つべき検疫スタッフがこともあろうに『顔を立てよう』と発言するのは、明らかな『ひいき』であり、『不公平な待遇』の存在をいっそう暴き出した」と批判した。

そして、「ある程度であれば、なじみのない中国に来た外国人に対して面倒を見たり、助けたりするのは当然の情理だ。しかし、このような温かい世話は、情理の中で行われるべきで、ベースラインを踏みにじったり破ったりすることはできない」とし、「列に並ぶことについて言えば、情理の中の措置とは、関係者や通訳を用意して、外国人らに説明を行い、安心して並ばせ、整然と検査を受けさせることだ。無理やり割り込ませて『特権』を直接授与することではない」と強調した。

また、記事の筆者は自身の留学経験から、外国人は「子ども」のように特別扱いされると指摘。「(子どもと同じように)特別扱いを受けて当たり前だと考えている外国人は少なくない」とし、上述の問題を起こした外国人らについて、「多かれ少なかれこのような心理を持っている」とした。そして、「外国人の大人はやはり本物の『子ども』ではないため、是非と規則に基づいて、例外なく平等に扱わなければならない」と主張した。

記事は、「一部の人が外国人に対してこのような『特別扱い』をすることが、人々が心配し、慎重になっている理由だ」とし、「公平性の問題はもともと繊細だ。特に新型コロナウイルスの流行中ということで、どのように外国人の問題に対応するかについて、世論は顕微鏡であり、拡大鏡だ(細かく見ている)。関係部門と関係者はベースラインと原則をいっそうよく把握する必要があり、現実に起こる問題の前で基準を失ってはいけない」と訴えた。(翻訳・編集/毛利)

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