<独占>新型コロナ感染拡大の今、自宅の換気はした方がいいのか

Record China    2020年4月2日(木) 15時10分

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中国ではこれまでに、新型肺炎の感染防止や生活のコツなどについての、専門家によるアドバイスが多く発表された。そこで、その一つである「感染症流行期、在宅の幼児を守るための指導」をご紹介することにした。

新型コロナウイルスによる感染症の流行で、多くの中国人は大人も子供も外出もままならない生活を強いられた。そのため、専門家による人々の実際の暮らしを考慮した上でのアドバイスも多く発表された。そこで、そのうちの一つである「感染症流行期、在宅の幼児を守るための指導」を3回シリーズとして、日本の皆さんにご紹介することにした。いずれも医学や心理学、幼児教育の専門家で、今回の執筆者は中国女性幼児保健協会託児機構児童保健専門委員会の黄欣欣(ホアン・シンシン)副主任委員。

Q:感染症の流行期、家庭ではどのように風通しや消毒をすればよいのでしょう?

1.窓を開けて風を通す

「年間を通じて、窓を開けて風を通すことは、とにかくよいことです」――。窓を開けて風を通せば、病原体を減らすために最もよい効果を得られます。暖かい季節なら、1日を通して窓を開けます。寒い場合でも、毎日2~3回は窓を開けます。毎回の時間は20~30分です。風通し時に、幼児は別の部屋に移して、風通しが終わってからまた、その部屋に入れます。もし、新型コロナウイルス肺炎が発生している地区だったら、窓を開いて風を通す回数は、適当に減らすべきです。できたら空調は使わない方がよいでしょう。家庭で空調や地域暖房を使う場合には、室温は一般的に摂氏18~22度を保ちます。

2.室内を清潔に

まず、過度の消毒は避けるようにしてください。住居内で消毒薬を過度に使用すれば、居住環境に一種の汚染をもたらします。まずは清潔さを保つことを主にして、予防のために消毒で補うわけです。室内で最も好ましいのは、きれいな水で湿した雑巾で、窓やテーブル、ベッドの枠などのほこりをきれいに拭き取ることです。毎日1~2回、行ってください。もしも消毒液を使って拭くならば、5~10分が経過してから、きれいな水を使って消毒液を拭き取ってください。

消毒液が家具の表面などにまだ残っている物に幼児が触ったり、手に触れた物を口の中に入れたりしないよう、注意してください。床は1日に1回掃除します。濡れたモップで拭けばよいですし、掃除機でしたら毎日1~2回掃除します。

3.食器の消毒

家庭内で感染者が発生した場合には、食器を消毒せねばなりません。高温消毒でもよいですし、食器用の消毒機器を使ってもよいでしょう。感染者が発生していない家庭ならば一般的に、皿や器や箸などの食器は、清潔な水で洗えば問題ありません。

4.衣服の清潔維持と消毒

成人の衣類と幼児の衣類は、一緒に洗わないことをお勧めします。幼児の衣服が特に汚れているのでなければ、洗濯機は使わずに手洗いすればよいです。洗った後は日光に4~6時間、さらしてください。乾燥や日光による熱、通風、紫外線の総合作用により、日光にさらせばウイルスの活性が低下し、残存時間も低減することが期待できます。外衣は毎日着替えさせて洗ってください。外衣以外なら、2~3日に1度着替えさせて洗えばよいです。外出用の靴は決まった場所に置いておき、帰宅したら家用の履物に変えさせます。

訳注:履物についての注意は、中国では日本の一般的家庭のように、玄関で靴を脱いで入室する習慣がないために書かれたと考えられる。中国では本解説以外にも、外出時にウイルスが付着した靴が感染源になる可能性を指摘し、家庭での「靴の隔離」を勧める専門家の意見が発表された。

5.玩具の清潔維持と消毒

通常時にも、幼児の玩具は1週間に1度はきれいに洗ってください。感染症が発生している時期には、2~3日に1度洗えばよいでしょう。直接に水洗いできない玩具ならば、一般的な消毒用エタノールである75%のエタノールで拭いてきれいにします。消毒用エタノールがなければ、消毒液で拭いてから、最後にきれいな水を含ませた布で拭きます。

Q:感染症発生期間中、幼児がいる家庭での消毒や清潔維持について、気をつけねばならない細かい点はあるのでしょうか?

1.過度の手洗いや体洗いは避ける

幼児にとって手洗いはとても大切です。しかし、ひっきりなしに手洗いせねばならないということではありません。大切なのは、食事前、帰宅時、または汚いものに触った後などの「節目」に手洗いをすることです。シャワーなどの体洗いは、1日に1度行えば大丈夫です。

2.正確かつ安全に消毒剤を使用する

エタノールを噴霧する際には、火の気を必ず避けねばなりません。また、塩素系消毒液はトイレ用洗浄剤と一緒に使ってはならないなどの注意事項があります。

訳注:塩素系消毒液の主成分である次亜塩素酸ナトリウムとトイレ用洗浄剤の多くに使用されている塩酸は、混ぜると化学反応を起こして有毒な塩素ガスを発生する。日本でも中国でも、両者を同時に使用した人が塩素ガスにより死傷する事故が発生している。(提供/江蘇鳳凰教育出版社、翻訳・編集/如月隼人

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