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韓国、新型コロナで学校再開見送り史上初のオンライン授業、「教育不平等助長の可能性も」と地元紙

配信日時:2020年4月3日(金) 23時0分
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新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、韓国では史上初めて全ての小中高校で「オンライン授業」を始める。これについて、地元紙は「教育不平等を助長する可能性も」と危惧している。写真は韓国の学生。

2020年4月3日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、韓国では4月の学校再開を取りやめ、全ての小中高校で「オンライン授業」を始める。これは史上初めての取り組み。ハンギョレ新聞は「遠隔授業の環境格差は大きく、教育不平等を助長する可能性もある」と危惧している。

韓国では伝統的に3月からが新学期。当初は3月2日からだったが、感染拡大の勢いに歯止めがかからないため、教育省は3回にわたり開始日を延期。いったん4月6日にずれ込んでいた。しかし、教会や病院、介護施設などの小規模集団内の感染や海外からの入国者の感染増加が続いていることから、「残念ながらまだ子どもたちが安全に登校できるレベルまでの抑制には至っていない」(丁世均首相)として、オンライン方式に切り替えた。

ハンギョレ新聞によると、9日の高校3年生、中学3年生を皮切りに、中学・高校1、2年生と小学4~6年生は16日、小学1~3年生は20日に「オンライン授業による新学期」をそれぞれ開始する。これに伴い、2021学年度大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)は、当初の日程より2週間延期され、12月3日に行われる。幼稚園と保育園は登園始業基準が満たされるまで休園を延長するという。

全学校と教師らは1日から、教員自主研修やプラットフォーム選定など、遠隔授業の開始に向けた準備に取り掛かった。プラットフォームとコンテンツは学校ごと、教師ごとに自主的に選択できる。始業日から2日間は教師と生徒が遠隔授業の道具を活用する方法を学び、オンライン始業式を開くなど“適応期間”を設ける。教育省は全国490カ所の遠隔授業モデル学校の運営で優秀事例を発掘し、教師らと「1万コミュニティー」をつくって意見を交わすなど、教員の力量強化にも乗り出すと発表した。

オンライン授業について、ハンギョレ新聞は「しっかりした準備もなく、“苦肉の策”として実施する遠隔授業であるだけに、懸念も高まっている」と指摘。「学校別、生徒別、教師別に遠隔授業を実施する環境と能力の差が直ちに教育不平等につながる可能性もある。小学校低学年の場合には遠隔授業の進行自体が可能なのか、また子どもが長時間スマート機器などに露出するのが適切なのかなどの疑問を呈する専門家もいる」とも言及した。

これに対し、教育省は「教師が家庭訪問をするとか、学習誌を郵便配達してそれをまた受け取って点検し、電子メールと電話を通じて確認するなど、多様な方式を考慮している」と説明。学校関係者や保護者らの不安払拭(ふっしょく)に努めている。(編集/日向)

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