中国外交部の華春瑩（ホア・チュンイン）報道局長は1日、米食品医薬品局（FDA）が中国のマスク規格、KN95を満たしたマスク（KN95マスク）の輸入を許可しなかったことについてコメントした。

同日の定例記者会見で、記者がこの件についてのコメントを求めると、華報道局長はまず、「この報道は見たが、具体的な状況が理解できない。正直に言うと、私にも分からない。もしこの報道が事実なら、米国はどのような考えで決定したのか？」と述べた。

続けて、「新型コロナウイルスが流行する中、マスクは各国で早急に必要なものだ。中国国内の需要も非常に高い。中国企業は今フル稼働しており、残業して昼も夜も生産を続けている。国内の需要を満たすと同時に、できるだけ他国がウイルスに対抗するための物資を提供できるようにしている」と強調した。

そして、「確かに、感染症対策用の物資は国や地域で製品規格が異なるなどの問題がある。しかし、そうした問題が流行を抑制するための（国際的な）協力の障害になってはならないと考えている」と述べた。

米疾病対策センター（CDC）は、公式ウェブサイト上でKN95マスクは米国のN95規格を満たしたマスク（N95マスク）の代替品として使えると公表している。また、世界最大のマスクメーカー、3Mによると、KN95マスクのウイルスなどを防ぐ性能は、N95マスクと同等だという。（翻訳・編集/毛利）