新型コロナ経て、日中関係は引き続き良い方向に発展―中国メディア

Record China    2020年4月5日(日) 8時50分

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中国メディア・中国青年網は2日、「新型コロナウイルスの試練を経て、日中関係は引き続き良い方向へ発展する」と題した記事を掲載した。写真はマスクを配る名古屋の華人。

中国メディア・中国青年網は2日、「新型コロナウイルスの試練を経て、日中関係は引き続き良い方向へ発展する」と題した記事を掲載した。

記事はまず、「日中はこのほどの新型コロナウイルス流行の中で、すでに少なくない協力をしている」とし、最近の事例としてNHKの報道内容を紹介。マスク不足の緩和のために日本政府が中国に医療用マスクを1000万枚ほど緊急注文した際、輸送の準備が行われた広州の空港の関係者が、「日本頑張れ」と書かれた横断幕を掲げたというものだ。

日本側からの支援についても、「日本が中国に送った支援物資に『山川異域,風月同天』などの漢詩が添えられていたことや、東京タワーや東京スカイツリーが中国を励ますために(赤色に)ライトアップしたこと、(チャイナドレスを着た)日本人の少女が街頭でお辞儀して武漢のために寄付を募ったことは、日中の国民の間で広く知れ渡り、話題になった」と紹介した。

また、「多くの日本の高官は日中の協力を強化して流行を抑制することの必要性を十分認識している」とし、「例えば2月7日、与党である自民党二階俊博幹事長、公明党の斉藤鉄夫幹事長などが、わざわざ駐日中国大使館を訪問。二階氏は孔鉉佑(コン・シュエンヨウ)中国大使に、『日本国が対応できることはいかなることでも対応したい。遠慮なくお申し出いただきたい』『隣国として自分のことのように考える』などと伝えた。2月10日、二階氏は自民党党員の3月の給与から5000円ずつ天引きして中国への支援金にする案を提出した」と伝えた。

続いて、中国政府のシンクタンクで清華大学傘下の「道紀忠華シンクタンク」の後藤錦隆日本首席代表は、「日本は自国の長期的な利益を極めて重視する『独特な外交の伝統』を持っている」「中国の危機において日本は選択を誤らず、日中関係が安定する基本的な形勢は維持されるだろう」などとの見解を示していると伝えた。

記事は次に、3月27日に日本記者クラブで開かれた孔大使の会見の内容を説明。孔大使は、「近隣である日本と中国は災害、災難の前でいつも(協力して)立ち向かうことができる」とし、「日本でマスクなどが不足しているが、中国各地で続々と生産活動が再開されていることに伴い、日本の感染症対策を支援できるよう積極的に調整を急いでいる。一部の企業はすでに日本への輸出を始めている」と明かした。日中関係については、「人の往来や経済、貿易分野も(新型コロナウイルスの)影響を受けているが、混乱はあくまで一時的なもの。日中関係の上向き基調には変わりがない」「今回の試練を経て、日中関係の基礎は一層強固になり、さらなる改善・発展が図られることを期待し、信じている」と話した。

また、新型コロナウイルスの流行を抑制するために、日中や世界がより協力を広げる方法として、孔大使は4つの事項を提言した。1つ目は、日中両国が引き続き協力して新型コロナウイルスと闘うこと。2つ目は、日中韓及び地域の公衆衛生分野の協力を強化すること。3つ目は、国際的な公衆衛生ガバナンスを推進(多国・地域間での公衆衛生問題に対する規則や体制などを整備・強化)すること。4つ目は、タイムリーに世界経済の振興を図ることだ。

4つ目については、「世界2位と3位の経済大国、貿易大国である中国と日本はこのように大事な時こそ、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の早期署名を図り、日中韓自由貿易協定(FTA)交渉を加速させ、世界経済の回復と健全な発展の『強心剤』を打つべきだと思う」と述べた。(翻訳・編集/毛利)

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