ピーター・チャン監督の名作「ラヴソング」、ヒロイン候補はフェイ・ウォンだった―香港

Record China    2013年11月22日(金) 14時16分

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21日、香港のピーター・チャン監督が、1996年に大ヒットした名作映画「ラヴソング」について秘話を語った。

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2013年11月21日、香港のピーター・チャン(陳可辛)監督が、1996年に大ヒットした名作映画「ラヴソング」について秘話を語った。騰訊娯楽網が伝えた。

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レオン・ライ(黎明)とマギー・チャン(張曼玉)主演のラブロマンス映画「ラヴソング」。原題の「[舌甘]蜜蜜」は、故テレサ・テンの名曲タイトルが由来で、作中でも同曲がキーワードとなっている。チャン監督によると、本来は別のテーマで映画を撮る準備をしていたが、テレサの訃報があったことで急に考えが変わったという。

マギー・チャンが演じた、中国から香港に働きに出てきた女性役は、もともとフェイ・ウォン(王菲)の起用を考えていた。主演のレオン・ライと同じく、フェイも北京出身で香港で成功した背景を持っているのが大きな決め手となったもの。しかしフェイ側からは脚本を見る前にオファーを断られ、困った時にふと頭に浮かんだのがマギーだったという。

中国から働きに来た女性役ということで、香港人とは違う雰囲気が必要とされたが、マギーは香港人。しかし彼女の演技力で十分カバーできると判断した監督は、女性の出身地を北京から広東省に変更。広東省は香港と同じく広東語を話すため、マギーが演じても違和感がないという判断からだった。その結果、マギーの巧みな演技が功を奏して映画は大ヒット。チャン監督の代表作の一つになった。

「ラヴソング」は今年のヴェネチア国際映画祭で、デジタルリマスター版が公開された。修復にあたってマギーからは、作中のBGMやテレサの歌声が「大きすぎて扇情的だ」と、手直しを求める声があったという。しかしこの部分はチャン監督のこだわりの一つだったため、オリジナルと同じ音量を守っている。(翻訳・編集/Mathilda

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