中国は韓国との共同戦線をもはや躊躇すべきでない=安重根記念碑設置をめぐって(上)―米華字メディア

Record China    2013年11月22日(金) 12時21分

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20日、米華字メディア・多維新聞は、「安重根が誘爆した歴史の矛盾、中国は韓国との共同戦線にもはや躊躇(ちゅうちょ)すべきでない」と題した記事を掲載した。写真は安重根の死刑が執行された旅順の監獄。

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2013年11月20日、米華字メディア・多維新聞は、「安重根(アン・ジュングン)が誘爆した歴史の矛盾、中国は韓国との共同戦線にもはや躊躇(ちゅうちょ)すべきでない」と題した記事を掲載した。

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日韓両国は現在、安重根をめぐり対立している。日本が伊藤博文元首相を射殺した安を「犯罪者」と断定しているのに対し、中国の立場は韓国と同じだ。

しかしながら、18日に行われた中国の楊潔チ(ヤン・ジエチー、チは竹かんむりに褫のつくり)国務委員と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談において、安重根の記念碑設置に話が及んだという情報は韓国当局が明らかにしたもので、中国外交部の報道官が楊国務委員の訪韓に関して出した3回の声明の中では一度も安重根に触れなかったことに注意すべきである。韓国メディアはまた、楊国務委員と韓国当局が日本の集団的自衛権行使容認に関して議論を行ったと報じたが、中国の官製メディアにはそうした報道はなかった。朴大統領が5月に訪中した際、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席に安重根記念碑の設置を提案したという情報も、ソースは韓国大統領府で、中国の官製メディアは報じなかった。安重根関連の報道においても、中国メディアの多くは、日韓メディアの記事を引用し「日韓両国は安重根をめぐって言い争っている」と、中国とはさも無関係であるかのように報じただけある。中国でも安重根は「抗日義士」と称されているが、日韓の言い争いに対しては「慎み深い傍観者」としての姿勢を崩していない。中国は、韓国と共同で日本に対抗したり、日韓の争いの中に加わったりするのを、意図的に避けているのだ。

中国が安重根をめぐる問題で韓国を支持する立場を表明しているのは、政治における地縁的な関係で韓国との提携を望んでいるためであり、歴史問題そのものによるものではないという見方が一般的だ。歴史教科書や従軍慰安婦をめぐる問題において韓国と立場が一致しているとはいえ、中国は「対日本」の主力になることを望んでいない。中国が望んでいるのは、「日本と韓国が恥も外聞もなく争っている」といううわべの姿を米国に見せつけることなのだ。中国のこうした「うじうじとした」対応は、問題に対処する上で政治を最優先するがゆえである。(翻訳・編集/NY)

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