東大祝辞で話題になった上野千鶴子氏の中国版ツイッター、コメント欄である論争が…

Record China    2020年3月30日(月) 12時20分

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29日、日本の社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子氏が中国版ツイッター・微博上で自身の著書を紹介するとともに、新型コロナウイルスに関連した中国人向けメッセージを送った。

2020年3月29日、日本の社会学者で東京大学名誉教授の上野千鶴子氏が中国版ツイッター・微博上で自身の著書を紹介するとともに、新型コロナウイルスに関連した中国人向けメッセージを送った。

上野氏のアカウントは、中国語で「中国の皆さん、このところ新型ウイルスによって大変な日々を過ごしていらっしゃることでしょう。日本の事態もだんだんと厳しくなってきました。この特別な時期に、微博を通じて皆さんにごあいさつしたいと思います」としたうえで、自身の著書「家父長制と資本制: マルクス主義フェミニズムの地平」の中国語版が発行されたことを紹介した。

日本における女性学研究の第一人者ということで、上野氏の名は中国でも知られている。昨年4月には東京大学入学式の祝辞で、東京医科大学の不正入試問題に関連して男女の進学率に差があることに言及して中国でも注目された。上野氏のメッセージに対して中国のネットユーザーは「上野先生もお気をつけて!新刊に期待してます!」「今の世界においてフェミニズムを知りたいなら、上野先生の本を必ず読むべき。シャープな文章で要点を的確にとらえているうえ、知識も豊富だ」「また中国にも来てください」と反応している。

また、上野氏が微博のアカウントを通じてメッセージを発信したことに対して日本語で感謝を示す中国のネットユーザーも見られた。

さらに、少なからぬユーザーが上野氏のことを「上野先生」と呼んでいることに疑問を呈するユーザーも。これは、中国語の「先生」は普通、一般男性に対して用いる呼称と認識されていることに起因するものであり、「女性に対する差別的な意味合いを持つこの呼称は廃止すべき」との声まで見られた。一方で「女性だろうと男性だろうと、自分より先に生まれた人、自分の先を行く人は『先生』でいいではないか」「多分、日本語の『先生』の意味で使っただけじゃないかな」との意見も出るなど、ちょっとした議論が繰り広げられている。(翻訳・編集/川尻

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