韓国、児童虐待の通報件数が10年で4倍近くに=いまだ親の認識低く―韓国紙

Record China    2013年11月20日(水) 15時4分

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19日、女性世界サミット基金(WWSF)が2000年に11月19日を世界子ども虐待防止の日としたことを受け、韓国政府は11月19〜25日を児童虐待防止週間に定めているが、この10年間で児童虐待の通報件数は4倍近くに増加している。資料写真。

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2013年11月19日、 中央日報によると、女性世界サミット基金(WWSF)が2000年に11月19日を子ども虐待防止の日としたことを受け、韓国政府は11月19〜25日を児童虐待防止週間に定めているが、この10年間で児童虐待の通報件数は4倍近くに増加している。

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韓国・保健福祉部に寄せられた通報件数は2003年の2921件から昨年は1万943件と、大幅に増加している。

児童虐待は身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトの4種類に分けられる。昨年は心理的虐待案件が38.1%と最多を占め、身体的虐待(28.8%)とネグレクトが(28.7%)ほぼ等しく、性的虐待(4.5%)がそれに続く。

去年9月には、屋台の残飯のゴミ山から栄養不良状態の小学生兄弟が発見される事件が起き、35歳の母親が「私には私の教育がある」として、11歳の長男を部屋に閉じ込め、足を骨折した8歳の次男を病院に連れて行かずに放置するなどしていたことがわかった。彼女の部屋から運び出されたゴミが1トン車2台分に達するなど、典型的なネグレクトの例であるとみられており、「心理的虐待、ネグレクトに対する親の意識が低く、虐待だと認識していないケースが多い」との指摘もある。

大部分の虐待は親や親族によるもので、中央児童保護専門機構の責任者は「韓国では、子どもは親の所有物であるという認識が強い。現行法では、調査を拒否した場合に罰金が科せられることになっているが、『家庭内のことだ』として拒否されるケースが多い」とコメントしている。

また、昨年8月から施行された虐待児童通報義務も実施が徹底されていない。近所で子どもの泣き声が聞こえるという通報は増えているものの、実際の調査では親に拒否されるケースが多い。

法務部の関係者からは「英国のように、警察と相談員が現場に赴き、被害の事実を確認できた段階で即座に裁判所が必要な暫定措置を取れる体制が必要だ」との声が上がっている。

昨年9月には『処罰を強化する特例法』を始めとする3つの議案が法制司法委員会に提出されているが、具体的に着手されていない状態にある。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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