突然の死から間もなく17年目を迎える香港の俳優レスリー・チャン（張国栄）だが、主演した映画「キラーウルフ 白髪魔女伝」と「夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて」の修復版が香港で新たに上映されることになった。

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アジアを代表する人気スターだった俳優で歌手のレスリー・チャンは2003年4月1日、香港のマンダリンオリエンタルホテルの上層階から身を投げ、自らの命を絶った。間もなく17回目の命日を迎えるが、映画会社・東方影業が主演作の「キラーウルフ 白髪魔女伝」「夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて」の4Kデジタル復元を行い、香港で新たに公開することが明らかになった。

ニュースサイト大手の新浪（SINA）によると、女優ブリジット・リン（林青霞）と共演した時代劇ラブファンタジーの「キラーウルフ 白髪魔女伝」は命日の4月1日から、1930年代の中国映画をリメークした「夜半歌聲/逢いたくて、逢えなくて」は8日から劇場公開される。

中華圏だけでなく韓国でも根強い人気を持つレスリー・チャンだが、その代表作の1つで、第46回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した「さらば、わが愛/覇王別姫」の修復版が、命日に合わせた4月1日から上映予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって映画館が閉鎖され、最大の映画館チェーンCGVも28日からの営業縮小を発表していることから、5月に延期されることが明らかになっている。（Mathilda）