中国、厳格なロックダウンと実験的ワクチン接種でコロナから回復―米メディア

Record China    2020年12月11日(金) 18時20分

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米USAトゥデイは9日、「ファクトチェック:厳格なロックダウンと実験的ワクチンが、中国が新型コロナウイルス感染症から回復するのを助けた」とする記事を掲載した。写真は上海浦東国際空港でのPCR検査。

米USAトゥデイは9日、「ファクトチェック:厳格なロックダウンと実験的ワクチンが、中国が新型コロナウイルス感染症から回復するのを助けた」とする記事を掲載した。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報のニュースサイトが10日、その内容を要約して次のように伝えている。

新型コロナウイルスワクチンは、数カ月に及ぶ研究を経て、米国で間もなく市場投入が始まる。米国の製薬大手ファイザーとバイオ医薬大手モデルナは、米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請した。

一方で、トランプ支持者など一部の人は、フェイスブック上に「なぜ中国はワクチンなしで回復したのか」などと投稿し、コロナウイルスのパンデミックから国家が回復する上でのワクチンの必要性を疑問視している。

世界保健機関(WHO)の統計によると、中国が国内でのコロナウイルスの感染拡大の抑制に成功したのは事実だ。中国の人口は14億人だが、コロナウイルスの症例数は10万人未満、死者数は5000人未満と報告されている。対照的に、人口3億3000万人の米国では、1350万人以上が感染し、27万人以上が死亡している。

権威ある医学雑誌ランセットの分析によると、中国は実験用ワクチンを迅速に配布したが、中国の成功の多くは、コロナ対応の迅速さと厳格さに起因する。中国はまた、コロナウイルス検査と接触者追跡の効果的な国家システムを迅速に構築し、全土の交通の要所に約1万4000カ所の健康チェックポイントを設けた。マスクの着用や社会的距離の確保など、人々の公衆衛生対策の順守率も高い。米国よりも中国の方がコロナウイルス対策への抵抗力は明らかに低かった。

厳しい防疫措置に加えて、中国はコロナウイルス対策にワクチンを利用してきた。サイエンス誌の最近のリポートによると、中国は世界に先駆けてワクチンの試験を開始し、ワクチンの使用を許可した。2月29日には、軍の科学者7人が実験的なコロナウイルスワクチンを接種した世界で初めての人となった。ワクチンメーカーの康希諾(カンシノ・バイオロジクス)は3月16日、モデルナよりも8時間早く、武漢で世界初のコロナウイルスワクチンの試験を開始した。ワクチンの臨床試験は通常、三段階で行われるが、中国は第三段階の試験結果を待たずに、医療従事者や学校、スーパーマーケット、公共交通機関の関係者にワクチンを提供した。中国医薬集団(シノファーム)と科興生物(シノバック・バイオテック)も同様の認可を得ている。

中国は、主に防疫措置の速さと厳格さにより、国内でのコロナウイルスの感染拡大の抑制に成功した。さらに、ワクチンも使用しており、実際には、世界の他の地域よりも先に、広範なワクチン接種を開始している。(翻訳・編集/柳川)

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