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相次ぐ北朝鮮の新型ミサイル発射、韓国紙「最大の抑止力である空軍力が無力化」と危機感

配信日時:2020年3月29日(日) 16時30分
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北朝鮮が新型弾道ミサイルや世界最大級の放射砲などを相次いで発射。いずれも防御が容易ではなく、韓国紙は「最大の抑止力の空軍力が無力化」と危機感を募らせた。写真は北朝鮮。

2020年3月27日、北朝鮮が21日、新型弾道ミサイルを発射した。世界最大という口径600ミリの超大型放射砲(多連装ロケット砲)や、迎撃回避機動を行う「北朝鮮版イスカンデル」の発射にも相次いで成功している。いずれも防御が容易ではなく、韓国紙は「韓国最大の抑止力である空軍力が無力化」と危機感を募らせた。

聯合ニュースによると、北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、金正恩・朝鮮労働党委員長が前日、戦術誘導兵器2発の試射を視察したと報じた。北朝鮮の戦術誘導兵器は通常、短距離弾道ミサイルを指す。金委員長の妹の金与正・党第1副部長らも試射に立ち会ったという。

北朝鮮メディアが掲載した写真で戦術誘導兵器は移動式発射台から撃たれている。飛翔体の形などから北朝鮮が今回発射したのは昨年8月10日と同月16日に撃った「北朝鮮版ATACMS」(米軍の地対地ミサイル)と推定される。韓国軍合同参謀本部によると、北西部・平安北道の宣川付近から朝鮮半島東側の東海(日本海)に発射され、飛行距離は約410キロ、高度は約50キロだった。

朝鮮中央通信は「目標の島を正確に打撃した」と誇示。金委員長は視察現場で「領土外の敵を消滅させられる打撃力を確保しなければならない」と述べた。韓国側は北朝鮮が迎撃困難になるよう連続発射の間隔を縮めるための試射を今後も続けるとみている。

21日の新型弾道ミサイルについて、朝鮮日報は「ATACMSなら数百個の子弾をばらまき、サッカーグラウンド3、4枚分の面積を焦土化する」と説明。「このミサイルを平安北道西海岸から撃って内陸を通過させ、東海の島に命中させた。射程と精度に自信があるのだ。実戦配備が迫っているとみなければならない」と警鐘を鳴らした。さらに「放射砲は高度3万メートルで240キロ飛んだ。南西に方向を変えれば平沢・烏山米軍基地がある。射程が30キロ伸びれば、F35ステルス戦闘機の配備された清州空軍基地が攻撃圏内に入る」とも言及した。

同紙は社説で「金委員長が最も恐れるのは米軍と韓国軍の圧倒的な空軍力だが、北が射程400~600キロの新型ミサイルを休戦ラインから発射すれば、韓国の空軍基地およそ10カ所を全て無力化できる。有事の際に増援兵力と物資が入ってくる港湾も無事ではあり得ない」と指摘。ATACMS、放射砲、イスカンデルの「3点セット」と既存のミサイルを交ぜて、一度に雨を降らせるように撃てば「現在の韓国の能力では防御はほとんど不可能だ。韓国の空軍機は離陸するのも難しい」などと警告した。(編集/日向)

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