2020年3月25日、大河報によると、北京市の女性が「新型コロナウイルスに感染している交際相手が列車に乗った」と警察に通報する騒ぎがあった。

記事によると、22日午前7時20分ごろ、河南省鄭州鉄道公安所指揮センターは、北京市警察から「北京発晋城行きK1163列車の8号車に新型コロナウイルスに感染した人が乗っているとの通報があった」との連絡を受けた。同センターは直ちに、当該列車に乗務している警察官に消毒と乗客のチェックを行うよう指示を出した。

そして、防護服に身を包んだ警察官と乗務員が8号車の検札を実施し、ウイルスに感染しているとの情報があった男性を確認した。しかし、検温では異常が見られず、聴き取り調査を行ったところ、男性は5日から14日間北京市内の自宅で隔離措置を取ったと説明し、スマートフォンに保存していた当局からの証明書も提示。感染者ではないことが分かった。

男性によると、21日夜に通報者の女性とけんかをし、22日に自宅を飛び出して北京西駅から列車に乗ったとのこと。女性は何度電話をかけても男性が出ないため、警察に「感染している交際相手が列車に乗った」と通報したとみられる。その後、鉄道警察官が女性と連絡を取ったところ、女性は「彼氏を探すために通報をした」と認めたという。

記事によると、女性は虚偽の通報を行い混乱を引き起こしたとして、警察当局から処分を受けることになるそうだ。（翻訳・編集/川尻）