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2007年5月10日、陳水扁台湾総統は中国国家主席胡錦涛氏に、台湾訪問の正式要請をおこなったと表明した。今回の訪問要請には、台湾側からは何も条件を出していないとのこと。
2007年5月10日、陳水扁(チェン・シュエイビエン)台湾総統は記者団に対し、中国国家主席胡錦涛(フー・ジンタオ)氏に台湾訪問の正式要請をおこなったことを明らかにした。陳水扁総統は、「台湾政府と人民を代表して、胡錦涛主席の台湾訪問を心から歓迎する。」と述べた。
今回の要請の目的が、台湾と中国の両政府の直接対話にあるため、従来の「台湾は独立した国家で中国の1部分でもなければ、1地方政府でもないことを認めよ。」というような前提条件をつけていないことも表明。
陳水扁総統はまた、胡錦涛国家主席と直接対話するチャンスがあれば、ぜひ胡主席に「台湾の現実を理解して欲しい。」と言いたいとも話した。また、台湾と中国の統一には東西ドイツの統一モデルを参考にしたいとし、「東西ドイツの統一には、いかなる脅迫も武力行使もなく、双方が互いを尊重し平等・対等の立場を貫いた」点を強調。中国側にもこれらを参考にしてもらいたいとの希望を語った。(翻訳/編集本郷智子)
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