1日43億枚捨てられるマスクが「家具」に大変身!韓国大学生の再利用法が話題に

Record China    2020年11月30日(月) 19時20分

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27日、韓国・マネートゥデイは、「使用済みマスクが椅子に生まれ変わった」と題して、ある韓国の芸大生の取り組みを紹介した。写真は韓国のマスク。

2020年11月27日、韓国・マネートゥデイは、「使用済みマスクが椅子に生まれ変わった」と題して、ある韓国の芸大生の取り組みを紹介した。

記事によると、桂園(ケウォン)芸術大学リビングデザイン科に通うキム・ハヌルさん(23)は、街に捨てられている使用済みマスクを見て「何とかリサイクルできないか」と考えるようになった。そしてマスクのフィルターの原料がポリプロピレンというプラスチックの一種であることを知り、「家具」として生まれ変わらせる方法を模索し始め、「椅子は全ての家具の基礎」であることから、使用済みマスクだけで椅子を作ろうと決心したという。

指導教授は「マスクで家具を作るのは不可能」「誰も試みたことのない難しい挑戦になる」と反対し、同級生や両親も、彼のアイデアが実現できると信じていなかったというが、キムさんは「プラスチック大乱の深刻さを訴えるためにも強行した」という。

キムさんはプラスチックについての勉強から始め、試行錯誤の末に200~300度の熱を吹き付けてマスクを溶かす方法を考案した。椅子1脚に約1500枚の使用済みマスクが必要となるため、大学のキャンパス内に回収箱を設置し集めたほか、家族や周辺の人々からも譲り受けたが到底足りず、周辺の病院をサンプルとなる椅子を持って回り、マスクの提供を頼み込んだ。サンプルを見て驚き賛同してくれた病院からは、今でも毎日、数百枚もの使用済みマスクが届くという。

キムさんの次の目標は「照明」作りで、椅子の大量生産も最終目標だとしている、また、使用済みマスクに熱を加えて製作するため安全だが、「ウイルスが残っているのでは」という視線との闘いもある。キムさんは「いい椅子を作ったということより、使用済みマスクで何でも作れるというメッセージが最も重要だ」とし、「リサイクルへの認識改善、マスク廃棄問題にみんなが共感するようになるまで、製作を続けていきたい」と話しているという。

韓国国民1人につき1枚の使用済みマスクを並べると、23万3010キロもの長さとなる。地球を5周しても余る距離で、世界人口で推計すると、1日に43億枚のマスクが捨てられていることになるという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「この人はマスク廃棄への問題提起としてこれを企画した。リサイクル方法は、私たちみんなが考えなければいけない問題だよ」「何もしないくせに文句ばかり言う人よりずっと国にとって必要な人物だ。応援します!」「こういう発想だけでも、彼は偉大な発明家だであり、エコ実践家だ」「素晴らしい。敬意を表します」「いろんな技術を持つ大企業が協力してくれたらいいのに」など、称賛する声が多く寄せられている。

一方で「衛生的には、マスクはそのまま廃棄すべきだと思う」「マスクを熱で溶かす時に環境ホルモンが出ると思う。やめた方がいい」「医療用の廃棄物を一般に搬出したら、医療法違反でしょ」など否定的な声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

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