米華字メディアの多維新聞は3日、ポンペオ米国務長官が中国人学生へのビザ発給に厳しい姿勢を見せる中、複数の大学上層部が国籍に基づく制限に反対を示したことを伝えた。

記事によると、ポンペオ氏は先月31日に受けた取材で、中国の学生や学者の米国での留学、研究に厳しい措置を検討していることに言及した。「米国の重要な知的財産権を保護するため」としており、新たな制限が今後数週間から数カ月以内に発表される見通しという。

記事は、「過去数カ月間、米政府は（中国人学生や研究者に対する）ビザ政策を絶えず厳格化している」と述べ、ある議員からは「理工学部の中国人学生へのビザ発給をすべて停止せよ」との提言すらあったと説明。その上で、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院（SAIS）の関係者が「米国の大学は国籍で留学生を制限するいかなる試みにも強烈に反対するだろう。多くの大学上層部はこうした行為への反対をすでに表明し、中国人学生を支持すると強調している」と指摘したことを伝えた。（翻訳・編集/野谷）