拡大
13日、中国料理と言えばなんといっても餃子。ニンニクたっぷりの餃子は、疲労回復にも効果大。これからの寒さを乗り切るためにも医食同源にかなった1品だ。写真は、「中国料理 君ちゃん」(東京・神楽坂)の餃子。
(1 / 7 枚)
2013年11月13日、連日の寒さで風邪をひいている人も多いのではないだろうか。そんな寒い冬を乗り切るためには、餃子が一番。東京・神楽坂にある「中国料理・君ちゃん」の張(ジャン)料理長は、「焼き餃子の命は皮の焦がし具合で、パリパリ感が最も大事な要素です。具材の配合には黄金比率がある」と話す。
【その他の写真】
中国では春秋時代の紀元前600年頃の遺跡から、餃子らしき食べ物が見つかるなどかなり起源の古い食べ物のようだ。日本で広く食べられるようになったのは第2次世界大戦後でまだ70年程度の歴史しかない。
さらに、日本では「焼き餃子」が主流だが、中国では「水餃子」が主流である。日本で水餃子というとスープ餃子を連想するが、中国では皮を厚めにし、茹でて水切りをして食べるスタイルなので「茹で餃子」と言った方がイメージしやすいかも知れない。日本の餃子より皮が厚いのが特徴である。中国では余った水餃子を焼き餃子にして食べる残り物料理のようなイメージだが、日本ではそれが主流なのには中国人も驚く。
栄養バランスは、肉、野菜を炭水化物の皮で包み、酢をつけて食べるのでクエン酸も取れる上、タンパク質、脂質、炭水化物をバランスよく摂取できる。日頃からバランスの取れた美味しい食事をとることで病気を予防し、免疫力を高めようとする中国料理の医食同源の考え方にもかなったメニューである。
日本では餃子を食べるために年間80万人もの人が訪れると言う栃木県宇都宮市が有名。1990年、観光PRに頭を悩ませていた市の商業観光課担当者が宇都宮市の餃子の消費量が日本一だと言う事を知り、名物として売り出すことを思い立った。2001年に「宇都宮餃子会」を結成し、2013年11月現在では74店が加入しており、市内だけでも餃子専門店と餃子を扱う料理店が合わせて200店近くもある。そんな餃子大国・宇都宮も総務省家計調査ギョーザ消費量で2年連続第2位となっている。
震災の影響で消費が低迷したことも原因ではあるが、餃子消費量15年連続1位という強力なライバルである静岡県浜松市の存在は大きい。「宇都宮餃子消費量日本一奪還計画」を展開し首位返り咲きを狙っている。餃子の熱い戦いは、まだまだ続く。(撮影・編集/太田雅幸)
Record China
2013/9/26
Record China
2013/5/27
Record China
2013/3/26
Record China
2013/2/1
Record China
2012/12/25