アベノミクスで日本経済は復活したのか?経常収支黒字の裏側に潜むリスク―中国メディア

Record China    2013年11月14日(木) 8時50分

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12日、参考消息網は記事「海外メディア:経常収支黒字が覆い隠す日本貿易の苦境」を発表した。9月の経常収支は5873億円の黒字となったが、長期的な景気回復を反映したものではないと指摘している。写真は青島港。

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2013年11月12日、参考消息網は記事「海外メディア:経常収支黒字が覆い隠す日本貿易の苦境」を発表した。

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日本財務省は11日、国際収支状況(速報)を発表した。9月の経常収支は5873億円の黒字で8カ月連続の黒字。半期ベース(4〜9月)の経常黒字も前年同期比10.7%増の3兆548億円の黒字で、6半期ぶりのプラスとなった。

もっともこの経常収支の黒字は演出されたもの、本当の日本の苦境は明らかだ。9月の経常収支の内訳をみると、貿易収支は8747億円の赤字。海外投資の収益を示す所得収支が1兆6279億円という多額の黒字でカバーし、経常収支全体を黒字に変えた。

所得収支の増加の背景には、円安に伴い海外子会社の配当金が増加したことが挙げられる。こうした要素を抜き季節調整した場合、経常収支は1252億円の赤字になると、米紙ウォールストリートジャーナルは指摘している。

アベノミクスによる円安で海外子会社の留保が配当として日本国内に還元する動きが起きているが、それでは根本的な景気回復とは言い難い。クレディスイス証券のエコノミスト、塩野剛志氏は「より重要な問題は円安になっても輸出が回復していない点にある」と警告した。(翻訳・編集/KT)

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