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中国の大学生915人を対象に、自宅での運動に関する調査を実施したところ、15.39%が、新型コロナウイルス感染拡大防止の自宅待機期間、「運動計画をしっかりと守っている」と回答した。写真は成都の地下鉄。
中国の首都大学プレス聯盟(CCPU)はこのほど、中国全土の大学生915人を対象に、「自宅での運動」状況に関する調査を実施したところ、回答者の15.39%が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため自宅待機している期間中、「運動計画をしっかりと守っている」と回答した。39.96%は「断続的に計画に沿って運動している」、44.65%が「ほとんど運動していない」と答えた。中国青年報が報じた。
■大学生9割「自宅にいる時も運動しなければ」の意識あり
CCPUの調査結果によると、「自宅での運動」について、回答者の89.96%が「必要だと思う」と答え、運動をして「ダイエット」(63.72%)、「シェイプアップ」(69.95%)、「体調を整える」(44.59%)などの効果を上げることを期待している。
河北工程大学に通う女子大生・馬さんはこの冬休み期間中、新型コロナウイルス感染拡大を受け、実家のある村が封鎖され、「自宅隔離」を余儀なくされた。そのため、室内での運動をすることを思いついたという。現在、毎日正午になると、ネット上のトレーニングコーチの動画を見ながら、15‐30分体を動かしシェイプアップに励んでいる。馬さんは、「毎回運動を終えるころにはちょうど汗をかくくらいなので、運動の強度もちょうどいい」と満足気だ。
中北大学の楊暁さんも運動アプリを使って自宅での運動を始めた。目標は1週間に最低4回、1日30分以上系統的な運動をすることだ。
調査によると、回答者の14.54%は自宅待機中、いろんなタイプの運動にチャレンジしたと答えた。人気だった運動は、シェイプアップトレーニング(18.91%)、ダイエットトレーニング(10.93%)、バドミントン、バスケットなどのスポーツ(13.55%)などだった。
■運動せず太った大学生が5割
多くの大学生と同じく、東北大学に通う王華さんも、運動の大切さをよく理解しており、冬休み期間中の「筋トレ」計画を立てたものの、残念ながらその実行は難しかったようだ。
CCPUの調査によると、回答者の46.18%が自宅待機中に「体重が増えた」、34.82%が「体重はあまり変わっていない」、19.00%が「体重が減った」と答えた。
間もなく長かった冬休みも終わると見られるものの、実家に帰ってすぐに「まったりモード」に入った王さんは、計画通りに筋トレをすることは全くなかった。理想と現実の差に、王さんは鏡の前に立っては自分のだらしなさに自責の念を感じているという。
「今日は1日勉強して疲れたし、昨日の夜もあまり寝れなかったので、今日は運動はやめておこう」。梁[王其]さんにとって、運動を継続するのにはたくさんの理由が必要なものの、運動を休むのには一つの理由で十分だ。そして、運動をしないことにするとすぐにベットの上でゴロゴロしながら、スマホ片手にお菓子や果物を食べている。
また、一緒に運動する仲間がおらず、励まし合うことができないため、運動がなかなか続かないという大学生も多いようだ。そして、屋外と比べると、室内では新鮮な空気を吸うことができず、体を思いっきり動かすのも難しいため、その効果もなかなか上がらないようだ。
CCPU調査によると、回答者の89.18%は自宅での運動量は大学で過ごしている時より少ないと答えた。自宅での運動の妨げになる要素については、「だらしなくなってしまう」(61.09%)、「なまけ癖がある」(67.43%)のほか、「運動できる場所や道具があまりない」(50.93%)、「誘惑となるものがたくさんある」(67.76%)、「専門的な指導がない」(16.50%)、「一緒に運動する仲間がいない」(40.00%)などが多かった。
■ダラダラしたい気持ちを克服するための大学生たちの様々な工夫
ついダラダラしてしまう自分に鞭を打つため、楊さんは運動をしたいと思っている同級生数人とSNSにグループを作り、運動をすると、何カロリー消費したのか、鶏のモモ肉何本分、角砂糖何個分に相当するかなどが表示されるアプリを使い、そのデータをグループ中の他の人にシェアしている。そうすることで運動にゲーム性も加わり、楊さんは、「運動をすることによって得られる達成感を感じられるようになってきた」と話す。
トレーニングコーチの李楠さんは、自宅待機期間中、1日に15‐45分程度の軽い運動をする習慣を身につけるとよいと勧めている。長い時間しなくても、健康を保つのに役立つという。
調査によると、回答者の58.69%が学校が再開するまで引き続き運動計画を立てるとし、48.09%が計画通りに運動する自信があると答えた。
楊さんは、「それほど激しくない運動をする時は、両親も一緒にするよう誘っている。両親もダラダラするのが好きだが、一緒に運動をすれば、楽しさも増す」と話す。
梁さんも、「今後は、自分で決めた『シェイプアップ計画』にしっかり沿って運動したい。新型コロナウイルス感染拡大ももうすぐ収束しそうなので、すぐにでも初めてダイエットしなければ、美しい状態で会いたい人に会いに行くことができない」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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