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新型コロナ、無症状の感染者の検査は本当に必要ないのか?専門家の見解は…―中国紙

配信日時:2020年3月19日(木) 12時30分
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無症状でも検査を受けるべきかについて、中国紙の環球時報は16日、専門家の見解を紹介した。写真は中国の地下鉄。

トランプ米大統領が新型コロナウイルスの検査を受けるかどうかをめぐって、「無症状の感染者の検査は本当に必要ないのか?」という議論が起こった。これについて、中国紙の環球時報は16日、専門家の見解を紹介した。

トランプ大統領は7日、ブラジルのボルソナロ大統領と首脳会談を行ったが、その後、同席していたブラジル政府高官2人が新型コロナウイルスに感染していることが分かった。トランプ大統領は2人と握手などをしていたため、米国内では検査を受けるべきだという声が強まっていた。しかし、トランプ大統領には症状が出ていないため、主治医は「米CDC(疾病予防管理センター)の基準で、検査や隔離は必要ない」とコメントしていた。最終的には検査を受け、14日に結果は陰性だったと発表された。

記事は、「(トランプ大統領の検査結果が分かり)一段落したが、CDCの判断基準は議論を引き起こした」とし、「一番の争点は、もし症状がなくても、トランプ大統領は無症状の感染者の可能性があり、周囲の人にウイルスをうつしているかもしれないということだった」と伝えた。

米CNNテレビは15日、「マサチューセッツ州で確認された新型コロナウイルスの感染者のうち少なくとも82人は無症状の人から感染した」「6つ以上の研究によれば、無症状の感染者がまさに大量感染を引き起こしている」などと報じている。

記事は、「中国でもこれまで多数の無症状の感染者が報告されている。『新型コロナウイルス流行抑制案(第5版)』によると、無症状感染者の定義は、症状はないが気道などのサンプルで検査すると結果が陽性になる人だ。湖南省岳陽市は13日、無症状の5人の感染が確認されたと報告した。5人に発熱やせき、呼吸器症状はなく、肺のレントゲン検査でもウイルス性肺炎の特徴は見つからなかった」と伝えた。

こうした無症状の感染者が現れる理由について、武漢大学ウイルス研究所の楊占秋(ヤン・ジャンチウ)所長は、「もし新型コロナウイルスの新しい宿主に適応する能力が劣っていれば、体はウイルスに感染していても、宿主の抵抗力がかなり強いため、しばらくは発症しない」などと話した。

復旦大学付属華山医院感染科主任の張文宏(ジャン・ウェンホン)教授は、「無症状の感染者の割合は非常に低く、保有しているウイルスの量も比較的少ない。感染を広める危険性は比較的低く、『スーパースプレッダー(多くの人への感染を広める感染者)』にはなり得ない。過去の例では、スーパースプレッダーはいずれも重症患者だった。しかし、決して無症状の感染者は他人にウイルスをうつさないという意味ではなく、一定の確率で濃厚接触者にうつすことがある」と指摘した。

記事は、「現在、国外から来て感染が確認された人の中には、無症状や軽症の人が多く、流行抑制のための活動に隠れたリスクをもたらしている。国家衛生健康委員会のハイレベル専門家チームのリーダー、鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏によると、国外から来た感染者の50%に熱はなく、せきなど風邪のような症状があるだけだ。入国時にPCR検査を受け、初めて感染が明らかになる」と伝えた。

現在、中国政府は国外から帰国したすべての人に対して、14日間の隔離と経過観察を要請している。症状が出た場合、接触した人がいるかどうかなどを十分に調べ、濃厚接触者は同様に隔離・観察する。楊所長は「つまり、無症状の感染者についても、『早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療』の原則を厳守すべきということだ」との見方を示した。(翻訳・編集/毛利)

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