新型コロナの感染性が強いのは、物体表面での生存期間が長いためか―中国メディア

人民網日本語版    
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新型コロナウイルスは一般的なモノの表面でどれほど生存を維持するのだろうか。写真は武漢。

新型肺炎が流行する中、感染防止のためマスクと手袋を使用する人が少なくない。普段ならば何気なく触れるエレベーターのボタンも触れるたび恐ろしくなり、見慣れたドアノブも毎日消毒液で丁寧に磨く。新型コロナウイルスはこれらの一般的なモノの表面でどれほど生存を維持するのだろうか、と疑問を持っている人も多い。科技日報が伝えた。

米国立衛生研究所、米国立予防接種・呼吸器疾患センター(NCIRD)、プリンストン大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校などの世界トップの科学研究機関の共同チームがmedRxivでプレプリント論文を投稿した。新型コロナウイルスのエアロゾル及び材料表面における生存能力を専門的に研究した。

実験結果によると、正常な湿度・気温の条件下で、新型コロナウイルスは銅の表面で少なくとも4時間以上、ボール紙の表面で24時間生存する。ポリプロピレンやステンレスの表面の場合はさらに長く72時間に達する。湿度がより高いエアロゾルの環境の場合は3時間以上生存できる。

論文は比較するため、SARSウイルスの「生命力」も研究した。銅やボール紙の表面の生存時間は8時間、ステンレスは48時間、ポリプロピレンは72時間だった。エアロゾルの場合も、SARSウイルスは3時間以上生存できる。

論文はさらに2種のウイルスの異なる材料の表面及びエアロゾルにおける半減期を比較した。新型コロナウイルスはボール紙の表面における半減期がSARSウイルスを明らかに上回ったが、その他の半減期はいずれもあまり変わらなかった。

そのため論文は、2種のウイルスの異なる環境における安定性が非常に類似していると判断した。新型コロナウイルスの感染性がより強いのは、環境における生存能力がより高いためではなく、別の潜在的な要因があるとしている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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