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日本では地震や台風、洪水などの自然災害がしばしば発生することから、日本人の防災意識は高く、防災の知識も豊富だ。どの家でも「防災食」を常備し、もしもの時に備えている。
日本では地震や台風、洪水などの自然災害がしばしば発生することから、日本人の防災意識は高く、防災の知識も豊富だ。どの家でも「防災食」を常備し、もしもの時に備えている。環球時報が伝えた。
筆者が東京に来たばかりの頃、借りようとしていた部屋に大家さんが非常用持ち出し袋と非常食、それから非常用飲用水数本を前もって準備しているのを見て、不思議に思ったことを覚えている。その後、学校で実施された「防災訓練」に参加して、こうした防災物資の重要性を理解した。災害が発生すれば、交通は麻痺し、スーパーやコンビニでは食料品をいつも通りに供給できなくなる。水道、電気、ガスなどのライフラインも止まれば、基本的な生活を維持することが困難になる。
日本の地方自治体や機関・団体などが防災倉庫を設置するケースが多く、災害が起こると、倉庫を開けて貯蔵していた物資を人々に支給する。2019年に勢力の強い台風が東京を襲った時、筆者は友人と近所の区役所に避難し、カンパンと缶詰を支給された。
大規模な災害が発生すると、政府備蓄の防災食は支給が遅れることもあるため、日本政府は人々に自分の家にあらかじめ防災食を準備しておくよう呼びかける。また、日本には防災食を紹介したり、合理的な準備の知識を伝えたりするウェイブサイトがたくさんあり、準備の必要性から、どこで買うか、どれくらい買うか、おすすめリストまで、詳しく知ることができる。災害に見舞われた時には、温かい食事を取ることができ、栄養のバランスと健康が保証されることが何よりも重要なのだ。
農林水産省は「災害時に備えた食品ストックガイド」を作成し、食品の家庭備蓄のアイディアとストックのリストを詳しく紹介している。1週間分以上の備蓄が望ましく、1人1日およそ3リットルの水が必要という。このほか米2キログラムを2-3袋、カップ麺6-7個、ビスケット、魚の缶詰、レトルト食品などを備蓄するようアドバイスする。
防災食はおいしくないと思っている人が多い。しかし実際には、日本のメーカーはおいしくて便利な防災食をたくさん開発しており、非常食コンテストの「災害食大賞」も定期的に開催されているほどだ。
19年のうまみ部門の金賞は「そのまんまカレー」で、水も熱もいらない、常温でそのまま食べられる非常においしいカレーだ。ここ数年、日本では「防災食セット」が流行っており、メーカーがいろいろな味の防災食をセットにして売り出している。一番人気は防災食ショップの防災館が販売するアルファ米12食セットで、松茸ごはん、赤飯、山菜おこわ、チキンライス、ドライカレーなど12種類の味が楽しめ、価格は3600円ほど、賞味期限は5年だ。
日本でよく見かける防災食の賞味期限は3年、5年、8年といったものが多いが、ここ数年25年以上の「サバイバルフーズ」を売り出すメーカーも出てきた。高度なフリーズドライ加工を行い、独自の技術で酸素を取り除いて確実に缶を密封するサバイバルフーズは、常温で保存するだけで、25年も長期保存できる。数年で買い換える必要もなく、防災食につきまとっていた買い換えの面倒さと費用の高さがかなり解消された。種類は豊富、調理も簡単で、湯を注ぐだけですぐ食べられる。ただ価格は一般の防災食よりは高く、1食分の値段は大体400円になる。
このほか、日本ではここ数年、ペット用の防災食も登場した。災害発生時には人が最優先になるが、猫や犬などのペットは飼い主にとっては大切な「家族」であり、今ではペット用の防災食がスーパーやネットで気軽に買えるようになった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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