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9日、中国共産党の「三中全会」が始まった。この重要な会議のテレビ中継がないため、中国各紙は会議内容の解説記事を掲載するという手法で報道対応している。写真は会場の京西賓館。
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2013年11月9日、米華字ニュースサイト・多維新聞は、この日始まった中国共産党「三中全会」を中国中央テレビが中継放送しないことから、中国各紙が会議内容の解説記事を掲載するという手法で報道対応していると伝えた。
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中国共産党第18回三中全会は、中央委員376人が出席し、北京市内の軍関係ホテルにて4日間の日程で開催される。この会議は非公開になっているが、内容についての情報はさまざまなルートで外部に伝えられている。
三中全会初日、人民日報は一面トップに「中国道路の『新たな歴史の出発点』」と題した長文記事を掲載。第十八回中国共産党代表大会(十八大)から今日に至るまでの各政策項目をまとめた。人民日報海外版では「『春の物語』を再び歌おう」と題し、今回の三中全会がトウ小平の改革開放政策に匹敵するほどの改革パワーを持っていることを示した。同日発行された環球時報や解放日報、新京報などの政府系各紙も、こぞって中国の改革路線を強調している。
経済改革と政治改革の論理的関係性が希薄であることから、中国の各界が望んでいる「さらなる改革」とは、おそらく政治改革とは無関係である。「アジアという場での経済発展は、集権統治の下でより効果的に継続出来る」という意見や、「権威というものを曖昧にし、余分なコストを支払うことになる改革は、不安定条件を作り出す可能性がある」と指摘する声もある。
第18回三中全会は、習近平(シー・ジンピン)が国家指導者となって初めての重要会議だ。この会議が、外界の期待するような「第4次改革開放」のスタートにならないとしても、変革のための最大の突破口になるだろう。ただし一部の自由民主派の学者は、「今回は政治改革に立ち入らず、たんにやり過ごすだけ」とみている。(翻訳・編集/本郷)
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