中国のイタリア支援は「マスク外交」か、中国紙が反発「ならば中国が提供したマスクを使わなければ良い」

Record China    2020年3月13日(金) 8時20分

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中国紙の環球時報は11日、中国のイタリアへの新型コロナウイルスをめぐる支援を「マスク外交」と呼ぶことに対して、反発する記事を掲載した。写真はイタリア・ローマ。

中国紙の環球時報は11日、中国のイタリアへの新型コロナウイルスをめぐる支援を「マスク外交」と呼ぶことに対して、反発する記事を掲載した。

中国の王毅(ワン・イー)外相は同日、イタリアのディマイオ外相に、マスクなどの医療物資を提供し、新型コロナウイルスの流行抑制を支援すると伝えた。また、中国の医療チームがすでにイタリアに出発している。

これについて記事は、「中国がこのような態度や行動を取るのは、最近ではすでに何度もあった。中国は何しろ、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制する中で多くの経験を積んでおり、世界の工場でもある。そして、新型コロナウイルスが流行する中で、多くの国から支援を受けた。中国が支援し、外国に恩返しすることは、当然の道理だ」とした。

その上で、「しかし、中国のこれらの支援と恩返しは、長年中国の顔に泥を塗ってきた反中分子の怒りを呼んだ」とし、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)が11日、「反中派」の学者の言葉を引用し、中国が「マスク外交」をしているとする文章を掲載したと伝えた。

記事は、引用された学者、ヴァレリー・ニケ(Valerie Niquet)氏について、「フランス戦略研究財団のアジア研究主任であり、昨年中国のファーウェイ(華為技術)が国営企業であることを非難し、同社から起訴された反中派の学者だ。このほどの新型コロナウイルスの流行中も休むことなく、さまざまな中国を悪役に仕立てるような発言を続けてきた」と説明した。

そして、「過去1週間、新型コロナウイルスの発生源と中間宿主がまだ明らかになっていない時期に、ヴァレリー氏はツイッターのアカウントで次々と中国を『元凶』とする発言やリツイートをし、『中国はウイルスを世界にまき散らしている』などとした上、『中国は責任を逃れようとしている』とでっち上げた。また、中国を視察に来たWHO(世界保健機関)の専門家グループに対して全く根拠も証拠もない攻撃を行った。それは単純に、WHOの専門家が中国の防疫活動を肯定したからである」とした。

また記事は、ヴァレリー氏が10日に、「中国を中心としたグローバル化は考え直す必要がある。中国のシステムにはルールがなく、中国を中心にグローバル化するとその代償を払うことになる」という内容のツイートをしたことに言及し、「皮肉なことに、ヴァレリー氏が反中的な政治工作をしている間に、フランスを含む多くの欧州の国々で新型コロナウイルスの感染状況がさらに悪化している。これらの国々の理性的な人々はみんな、全世界が団結し、助け合い、経験を共有してこそようやくウイルスに打ち勝つことができると分かっている」とした。

そして、「ヴァレリー氏の話を聞いて、彼女についていく反中派の人は、人類の助け合いを『中国のマスク外交』とし、『信頼できない人(中国)の陰謀』が隠れていると考える。それならば、中国が提供したマスクを使わず、中国を拒み続ければ良い。ちょうど、『反中』がウイルスを防ぐことができるかを人々に見せることになるのでは?」と結んだ。(翻訳・編集/毛利)

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