種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展、「キル・ビル」から「清須会議」まで

Record China    2013年11月4日(月) 19時13分

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4日、「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展 『清須会議』までの映画美術の軌跡、そして…」が、東京・上野の森美術館で開催されている。作品写真:(C)2013 フジテレビ 東宝

2013年11月4日、「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展 『清須会議』までの映画美術の軌跡、そして…」が、東京・上野の森美術館で開催されている。11月9日の「清須会議」公開に合わせ、三谷監督と映画美術監督・種田氏が組んだ4作品を模型や資料で紹介している。

二人の共同作業は「THE 有頂天ホテル」(06)、「ザ・マジックアワー」(08)、「ステキな金縛り」(11)、「清須会議」(13)と足かけ7年に及ぶ。種田氏が生み出すセットや小道具は、“リアルだけれど、おとぎ話のような”三谷作品に欠かせない存在となった。CGに頼らず「役者と共演する映画美術」(種田氏)は、作品世界を作る上で大きな役割を果たしている。

会場には新作「清須会議」で使われた清須城の大型模型、オープニングに使われた絵巻物、武将たちの居室のふすま、扇子などの小道具、イメージ画や図面などを展示。登場人物それぞれのイメージに合わせ、空間や小道具が細やかに配慮されていると分かる。

「THE 有頂天ホテル」では、三谷監督から“すべてのシーンをホテル内で撮るような作品にしたい”と求められ、一からセットで作った玄関ロビーをパネルで再現。ホテルのロゴや調度品なども展示されている。

種田氏は「ザ・マジックアワー」で架空の港町の大通り、「ステキな金縛り」で重厚な法廷をセットで建設した。会場では“種田美術”の秘密を解説する映像を放映。三谷監督自ら案内役として出演し、セットや小道具の魅力を紹介している。

さらに、種田氏が過去に携わった海外作品の資料も。クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル Vol.1」(03)、台湾の歴史大作「セデック・バレ」二部作(11)、中国のチャン・イーモウ(張芸謀)監督の「The Flowers of War ザ・フラワーズ・オブ・ウォー 金陵十三釵」(11、日本未公開)、キアヌ・リーブスの監督デビュー作「Man of Tai Chi マン・オブ・タイチー 太極侠」(13、同)の4作品を、資料や映像で振り返っている。

2日には種田氏本人が来場者向けギャラリートークに参加。「実際に資料や小道具を見て、作品を観ればより楽しめると思う」と話していた。11月17日まで。(文/遠海安)

「清須会議」(2013年、日本)

原作・脚本・監督:三谷幸喜

出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、妻夫木聡浅野忠信、寺島進、でんでん、松山ケンイチ、伊勢谷友介、鈴木京香、中谷美紀、剛力彩芽、坂東巳之助、阿南健治、市川しんぺー、染谷将太、篠井英介、戸田恵子、梶原善、瀬戸カトリーヌ、近藤芳正、浅野和之、中村勘九郎、天海祐希、西田敏行

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