中国で話題の日本のお辞儀少女に「流転の地球」の郭帆監督が手紙―中国メディア

人民網日本語版    2020年2月28日(金) 16時10分

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池袋で開催されたランタンフェスティバルでチャイナドレスを着てお辞儀しながら募金を呼びかけた少女が中国大使館を訪れ、募金約50万円を手渡した。この少女は中国で「お辞儀少女」と呼ばれ、話題となっている。

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中国の伝統的な祭日・元宵節(旧暦1月15日)に当たる今月8日に東京池袋で開催された「東京燈会(ランタンフェスティバル)満月祭池袋2020」で、チャイナドレスを着て深々とお辞儀をしながら、湖北省武漢市のために募金を呼びかけた日本の少女が13日、在日本中国大使館を訪れ、集まった募金約50万円を手渡した。この少女は今、中国のSNS上で「お辞儀少女」と呼ばれ、話題となっている。人民日報が伝えた。

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人民日報にこのほど、中国の映画監督・郭帆(グオ・ファン)監督が「お辞儀少女」に向けてつづったメッセージが掲載された。「君が頑張っている姿を見て、感動すると同時に、『寒くないかな』と心配にもなった。僕たちの間で約束するのはどうだろう?春になったら、君が武漢に桜を見に来て、夏になったら僕が東京にオリンピックを見に行くよ!」。

FROM:郭帆(映画監督)

TO:お辞儀少女(日本のボランティア)

「お辞儀少女」へ:

こんにちは!僕は中国の映画監督・郭帆(グオ・ファン)です。申し訳ないのですが、君が14歳の日本人であることしか知らず、名前が分かりません。でも、君に絶対に手紙を書いて、感謝の気持ちをしっかりと伝えたいと思いました。

先日、東京灯会で、君が赤いチャイナドレスを着て武漢のために募金を呼び掛けている動画を、中国のたくさんの人が見ました。僕の友人は、「この女の子のお辞儀には気持ちがこもっている」と言っていました。僕は君が頑張っている姿を見て、感動すると同時に、「寒くないかな」と心配にもなりました。

最近、武漢の新型コロナウイルス感染状況が世界中の人の心を動かし、たくさんの国の人たちが中国に差し伸べてくれた数え切れない援助の手を、僕たちは目にし、それを心に刻みました。中国には、「道のりが遠ければ馬の力が分かり、艱難に遭った時に人の心が分かる」という言葉があります。

去年の今頃、僕の映画「流浪地球(流転の地球)」が上映されていました。その映画は、太陽の爆発が迫り、生き残るために、人類は心を一つにして、地球ごと太陽系の外に脱出して、新しい場所を探すことを決意する内容でした。この映画には絶対的なスーパーヒーローがいたわけではなく、存在したのは数多くの救援隊だけであり、彼らは地球を守るために共に全力を尽くしました。そこには、中国の志士もいれば、日本の勇者もおり、みんなが自分の微力を尽くし、それが一つとなって限りなく大きな力となり、最終的に地球を救うことができました。

映画の中で、君と同じくらいの年の中国の女の子が「希望はこの時代にあってダイヤモンドより大切なもの」と話すシーンがあり、そのセリフはたくさんの人の心に刻まれました。太陽の爆発にしても、新型コロナウイルス感染拡大にしても、災難というのは常に生じるもので、広い星空の下にいる僕たちは運命を共にする人間です。堅い信念を炎にし、希望を遠くにまで伝えなければなりません。僕たちは切っても切れない関係にあり、苦難を共にする友人です!

君は感染拡大が収束したら、桜を見に武漢に行きたいと言っていたと聞いています。僕たちの間で、「春になったら、君が武漢に桜を見に来て、夏になったら僕が東京にオリンピックを見に行くよ!」という約束をしましょう。花見だけでなく、北京も訪問し、僕のスタジオにも是非遊びに来てください!

山川域を異にすれども、風月天を同じうす、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ!君と君の家族が健康、平安でありますように!

郭帆より

(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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