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新型肺炎、最初の発生源めぐり謎深まる、武漢・海鮮市場とは無関係の可能性も

配信日時:2020年2月29日(土) 10時10分
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新型コロナウイルスの最初の発生源をめぐり、湖北省武漢市内の華南海鮮市場とは無関係との見方が浮上した。発生源は突き止める手掛かりは少なく、謎は深まる一方だ。写真は武漢海鮮市場。

中国を中心に世界各国で猛威を振るう新型コロナウイルスの最初の発生源をめぐり、湖北省武漢市内の華南海鮮市場とは無関係との見方が浮上した。中国当局は感染を媒介したとされる違法な野生動物の取引を全面禁止したが、発生源は突き止める手掛かりは少なく、謎は深まる一方だ。

中国の保健当局や世界保健機関(WHO)は華南海鮮市場で売られていた野生動物から最初に人間に感染したと推測。中国国営新華社通信などによると、第13期全国人民代表大会常務委員会第16回会議は24日、違法野生動物の取引を全面的に禁止し、野生動物食用の悪習を一掃し、人々の生命の健康と安全を着実に保証することを決定した。

決定は野生動物保護法およびその他の関連法により、野生動物の捕獲・取引・輸送・食用が禁じられている場合、厳格に禁止。国が保護する「重要な生態・科学・社会的価値のある陸生野生動物」およびその他の陸生野生動物(人工繁殖、人工飼育の陸生野生動物を含む)の食用を全面的に禁止する。野外環境で自然に成長・繁殖する陸生野生動物の食用を目的とする捕獲・取引・輸送も全面的に禁止する。

決定に違反した場合は、現行法の規定を踏まえた上で重く処罰。今回の決定が追加した野生動物の違法食用よび食用を目的とする捕獲・取引・輸送行為については、野生動物保護法などの法律の同類違法行為に関する規定を参考に処罰する。

一方、中国政府系研究機関の中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園(雲南省)は22日、世界12カ国で採取された93のウイルスデータを分析した結果、ウイルスは外部から華南海鮮市場に流入し、急速に広がったとの見解を発表した。早ければ昨年11月下旬には別の場所で「人から人」感染が始まっていた可能性があると指摘。その後、同市場を拠点に感染が拡大するルートも分析できたという。

こうした見方は武漢市の医師らが1月、英医学誌「ランセット」に公表した論文と符合する。論文は昨年12月1日に発症した最初の患者をはじめ、当初確認された感染者41人のうち14人が同市場とは無関係だったと言及。ウイルスの自然宿主であるコウモリも同市場で取引されていないとした。

発生源に関しては一部の海外メディアなどが中国による「生物兵器」説や華南海鮮市場から280メートルの近距離にある武漢疾病予防コントロールセンターからウイルスが流出した可能性を報道。これに対し、中国外交部の耿爽報道官は「世界の著名な専門家たちは全く科学的根拠がないと認識している」などと反論した。(編集/日向)

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