「今後の模索の契機に」井村屋(北京)の時山営業部長

人民網日本語版    2020年2月27日(木) 11時50分

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中国各地で春節休暇が延長され、学校は新学期開始を遅らせたり、オンライン授業に切り替えるといった対策がとられている。

春節(旧正月、今年は1月25日)前後から急速に感染が広がった新型コロナウイルス。中国各地で春節休暇が延長され、学校は新学期開始を遅らせたり、オンライン授業に切り替えるといった対策がとられている。企業や工場も営業や操業開始時期の延期やテレワークへの切り替えを行い、2月下旬からは段階的に出勤や操業も始まっている。人民網ではこうした状況の中、中国で生活や仕事を続けている日本人を取材し、彼らの目を通して新型コロナウイルス影響下での日々を紹介していく。

井村屋(北京)食品有限公司・時山晃一営業部長

北京在住歴12年という中国生活もベテランの時山さんは当初、2月10日から事務所出勤が始まったものの、北京市の帰京後14日間の自宅観察の措置に基づき、在宅勤務に切り替え、24日から再び通常出勤をスタートしている。

初動の速さが功を奏す

このように出勤がスタートするまで紆余曲折はあったものの、工場でマスクを使用するため、マスクが品薄になる前に十分なマスクを調達していたことが功を奏し、従業員にとっての不安材料の一つ、マスクの不足を解消することができたという。

売り上げに影響あるも今後への模索の契機に

現在、飲食店はもちろんのこと、コンビニエンスストアやスーパーでの売り上げにも影響が出ているが、厳しい規制が実施されているにも関わらず、ライフラインに目立った混乱が見られなかったことは著しい発展を遂げたネットショッピングと宅配サービスというインフラがあったからではないかとする時山さん。今後事態が収束した後も、人々はこうしたサービスに依存した生活から抜け出せなくなり、より一層の発展を遂げると見ており、今後はこうしたサービスを見据え、企業の発展の方向性として準備していく計画だとした。

また普段は日常的な業務に追われてできなかった長期的な視野で考える大きな動きの準備をする時間も取れているとし、先を見据え、今回の感染による影響を前向きにとらえている。

悲観的な考えからの転換

しかし、そんな時山さんも最初からこのように前向きだったわけではないそうで、最初のうちは、様々な規制がしかれる中、これが数カ月は続くのではないかと悲観的な考えにとらわれていたという。しかし、在宅勤務で家族と一緒にいられる時間が増えたことで、次第に現状に向き合えるようになり、今は手洗い、うがいはもちろん、免疫力を保つために運動を続けている。

時山さんから武漢と中国の皆さんへの応援メッセージ

マスクなしで、笑って話ができるまで、頑張りましょう。一日も早くそんな日が来ることを祈っています。(文・玄番登史江)

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