2013年10月27日、同性愛者であることを昨年カミングアウトした香港の歌手アンソニー・ウォン（黄耀明）とデニス・ホー（何韻詩）が、公表するまでの思いや今後について語った。新浪網が伝えた。

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男性歌手のアンソニー・ウォンと女性歌手のデニス・ホーは昨年、相次いで同性愛者であることをカミングアウト。かねてから噂の多い2人だったため、世間からは「やはり」という反応が大多数だった。26日、台湾・台北市でアジア最大のゲイパレードが開催され、今年は初めて2人がそろって参加。さらに台湾メディアのインタビューで、過去の思いや今後について語った。

現在51歳のアンソニーは、80年代に絶大な人気を集めた音楽ユニット・達明一派（タッミンペア）出身。端正な顔立ちと、耽美系の中性的なイメージでカリスマ的な人気を誇った。28歳の時に男性の恋人を自宅に住まわせる形で、母親に対しカミングアウトをした。強引に押し切った形で始まった生活だったが、時間を経るうちに母親と恋人の間にも家族としての交流が生まれたという。

デニス・ホーは、「言葉にしなかっただけで、行動や自作の歌詞で、自分の指向はとっくに明らかにしていた」と語る。昨年までカミングアウトしなかったのは、1人のアーティストとして、「グレーな部分を残しているほうが、芸術性が高まる」と考えていたからという。

2人は昨年、同性愛者の権利擁護を訴えるための団体・大愛同盟（Big Love）を共同設立。同志として深い交流関係にある。デニスは現在、台湾人女性タレントの恋人と交際中だが、いずれは子供を持ちたいと考えている。「アンソニーに精子提供してもらったら？」の質問に、「考えてもいい」と話したデニス。しかしアンソニーは、「僕はもう高齢だから、若い人にもらったほうがいいよ」とアドバイスしていた。（翻訳・編集/Mathilda）