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新型コロナ感染拡大中の国に「より断固とした行動」呼び掛け―中国紙社説

配信日時:2020年2月26日(水) 13時50分
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中国紙の環球時報は25日、「新型コロナウイルスが感染拡大中の国家はより断固とした行動を取らなければならない」と題した社説を掲載した。

中国紙の環球時報は25日、「新型コロナウイルスが感染拡大中の国家はより断固とした行動を取らなければならない」と題した社説を掲載した。

社説はまず、韓国やイタリア、イランなどで新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大していることに言及。「日本も全く楽観できる状況ではない」とした。

次いで、「最も深刻な韓国では、感染の大部分は大邱市と慶尚北道で確認されているが、韓国政府は依然として感染が局地的であることを期待しているようだ」とし、「(韓国のように)面積がわずかで人口密度が高い社会の中で、感染地区と非感染地区の違いを強調しても、防疫的な意義は非常に限られている」と指摘した。

そして、「韓国は、大邱市からソウル市まで車で3時間で行けるほど交通が発達している。土曜日(22日)、大邱市から来た多くの人々がソウル市で現政府に抗議する大規模集会に参加した。韓国は今も大邱市と国内の他地域との交通を遮断していない。警戒を最高レベルに引き上げ、大型行事の中止や始業式の延期などの措置は取っている。しかし、これらの措置は絶えずエスカレートしている新型コロナウイルスの流行に対してはもろい可能性が高い。韓国の長距離交通はすべて運行中で、ソウル市や釜山市の地下鉄には、依然として出勤・帰宅する人々が詰め寄せている。こうした状況に、ウイルスと戦ってきたわれわれは手に汗を握っている」と伝えた。

その上で、「われわれ(中国)は、感染拡大が深刻な国に善意で警鐘を鳴らす必要がある。まず、目先の総人口に対する感染者数が少なく、感染の確率が依然として低いという状況に惑わされてはいけない。感染者が増えるにつれ、いくつかのきっかけによってすぐに社会全体に広まる可能性がある。その場合、強い力を持つ政府が統制しなければ、災難的な混乱が起こるかもしれない。さらに感染が進行すれば、日ごとに状況が異なるという可能性もある」と論じた。

続いて、「新型コロナウイルスは、『主にある地域のあるグループで大流行したと考え、一般的な措置で制御することができる』と信じるのはとても危険かもしれない。新型コロナウイルスは非常に簡単に地域を越えて広まり、防ぐのは難しい。中国ほど大きな国でも、中南部の武漢市から最北東の黒竜江省まで、あっという間に感染が広まる。その上、北京のような中心都市では、予防の難易度は一般的な地域よりさらに高くなる。中国人からすると、いくつかの感染状況が深刻な国は、国を挙げて対応することを考える必要がある」とした。

そして、「新型コロナウイルスは感染速度が非常に速く、潜伏期間が比較的長い。そのため、現状を基にして対応策を練るのは危険だ。関係国は必ず今日よりも実際の感染状況の方が深刻だと考え、10~20日以内に最悪の事態が訪れるかもしれないという想定で対策しなければならない。そうして初めて未然にウイルスを封じ込めることができるのだ」と論じた。

また、「現在、実際にいくつかの感染状況が深刻な国が国外へ感染を広めるリスクは、すでに中国を大きく上回っている。中国の場合、湖北省はいまだに新規感染者が比較的多いが、完全に封鎖されている。他の地域ではすでに感染拡大はおおむね抑えられ、各地の防疫・管理体制は万全で有効だ。新しく感染が確認されるごとに、すぐさま疫学的な全面調査と統制が始まる。一言で言えば、中国の現在の状況はすでに明瞭で明白だ。湖北省以外の地域では、感染の確率はどんどん低くなっている」とした。

これについて、「他の数カ国の状況は正反対だ。新型コロナウイルスが流行期、拡散期にある上、状況がはっきりせず、どの地域が危険で、どのグループに感染者がいるのかがすべて不透明だ」と指摘。「さらに危険なのは、これらの国々では今になっても社会全体を対象としてネットワーク化した緊急防疫ネットワークが構築されていないということだが、現実的に難しいのかもしれない。これらの国々の社会は、実際には立ち上がっていない。防疫や管理の基本になっているのは専門組織と政府で、一般の人はマスク着用などの個人予防だ。イタリア北部では新型コロナウイルスが発生した都市に対しては封鎖措置を取ったが、その中で参加する人は決して多くない」とした。

さらに、「最も心配なのは、関係国が『10日後に考える』ことだ。初めからより断固とした措置を取る方が良い。武漢市がそうだったが、都市全体の行動が遅れると取り返しがつかない。イタリアが陥落すれば、近隣の欧州諸国に波紋が広がる可能性が高いと言わざるを得ない」と論じた。

最後に社説は、「武漢市は封鎖してすでに1カ月になる。欧州の国では、今日のリスクはどこから来るか分からない。2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)流行のピークは中国では3~4月だった。これは、欧州の本当の試練は始まったばかりであることを意味する。われわれの心配が杞憂(きゆう)であり、実際の状況はずっと良いものであることを祈る。新型コロナウイルスの前で人類は絶対に一つの運命共同体だ。われわれは手を取り合ってこの闘いに勝たなければならない」とした。(翻訳・編集/毛利)

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