中国の6機関がウイルス株を分離、新型肺炎ワクチンの開発にさらに一歩近づく―中国メディア

人民網日本語版    2020年2月21日(金) 20時10分

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安徽省疾病予防管理センターは新型コロナウイルス肺炎サンプルのマクロトランスクリプトーム解析を行い、2株を順調に分離した。写真は武漢。

安徽省疾病予防管理センターは新型コロナウイルス肺炎サンプルのマクロトランスクリプトーム解析を行い、2株を順調に分離した。広東省、上海市、浙江省、北京市、湖北省に続き、新型コロナウイルス株の分離に成功した6軒目の省級疾病予防管理センターとなった。科技日報が伝えた。

中国工程院院士で、国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チームメンバーの李蘭娟(リー・ランジュエン)氏は、「ウイルス株の分離は、ワクチンの種となる株を取得したことを意味する。これによってワクチン株を作り、検査に合格すれば、ワクチンを作成できるようになる。ウイルス株はワクチンの開発、抗ウイルス薬のスクリーニング、迅速検査キットの研究開発などの基礎を固めた」と述べた。

確かに、新型コロナウイルス株の分離に成功した浙江省疾病予防管理センター微生物検査所の張厳峻(ジャン・イエンジュン)所長は、「これは感染対策及び患者の治療に対して重大な意義を持つ。第1に、ウイルス株があればまずワクチンを開発でき、それに成功できればこの悪魔に徹底的に打ち勝つことを意味する。第2に、薬品を開発し患者の治療を行える。この新たなウイルスにはまだ特効薬がない。また、短期的な意義について言えば、ウイルス株があれば、15分や30分内で結果が出る迅速診断キットを開発できる。これは病院の臨床診断と治療に極めて大きく役立ち、感染症の抑制にも非常に大きな影響を及ぼす」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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