武漢を支援! 1日に約6千人が空路で第一線に到着

人民網日本語版    2020年2月21日(金) 18時30分

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湖北省の武漢天河空港に2月9日午前1時50分、チャーター機がゆっくりと着陸し、また新たな湖北支援医療チームが武漢に到着した。

湖北省の武漢天河空港に2月9日午前1時50分、チャーター機がゆっくりと着陸し、また新たな湖北支援医療チームが武漢に到着した。航空機が次々と着陸し、最後の41機目の航空機が到着したときには、すでに午後11時50分となっていた。全国約10省(自治区・直轄市)からの約6千人で構成された医療チームが緊急支援のために武漢に派遣されているが、9日は、新型コロナウイルス感染による肺炎の発生・拡大以来、武漢天河空港が迎え入れた医療チームとしては人数が最も多い日となった。

山東省第八陣湖北支援医療チームもそのうちの一つで、山東省全省の病院153カ所から選ばれた医療従事者303人が、方艙医院(臨時医療施設)での勤務を予定している。チームを率いる呂湧涛氏は、「方艙医院に収容されている患者は全員軽症患者だが、人数がかなり多いため、隔離・予防対策には大きな課題が立ちはだかっている」として、出発前に、「くれぐれも注意を怠らないように」とチームのメンバーに注意を促した。

現時点までに全国から約2万人の医療従事者が湖北省の武漢やその他多くの地域に赴き、医療救命活動を展開している。これらの「白衣の戦士」の中でも、精鋭チームは、最も危険な病棟で各自の任務を全うしている。

武漢市は、全国コロナウイルス感染による肺炎の予防・抑制任務における最重要エリアとなっている。しかし、同時に、武漢周辺にある湖北省の多くの地級市(省と県の中間にある行政単位)では、感染が確認された患者が増え続けている。これらの都市では、医療資源がますます不足しており、社会の関心度も相対的に低いため、救援物資をとり急ぎ必要とする状況が立て続けに生じており、なかには緊急の救援を求める声をあげている地域もある。

国務院新型コロナウイルス肺炎共同対策メカニズムは7日に記者会見を行い、「国家衛生健康委員会は、湖北省における医療資源と患者の需要との矛盾に対応するため、全国各省における個別支援関係を構築し、武漢以外の湖北各地・市における患者救済措置を全力で指示する」との方針を明らかにした。ターゲットを絞った支援だけでなく、国家の総力を挙げて、共同で新型コロナウイルスとの闘いにおけるプレッシャーを分担し、湖北省の緊急課題を速やかに解決し、感染の蔓延を一刻も早く抑制する。さらに、湖北省内外の医療資源を効果的に結び付けることで、省内16の市・州の感染対策能力を短期間で速やかに向上させる構えだ。

「個別支援」体制が発表されるとSNS上には湖北と全国各省(市・区)のネットユーザーたちから、「湖北の皆さん、もう怖くないよ。貴州チームが到着したよ!」、「四川チームありがとう、感染拡大が収束したら、必ず火鍋を食べに行くから」といった心温まるコメントが数多く寄せられ、新型コロナウイルスとの闘いにおいて心を一つにした中国全土の人々の姿を浮き彫りにしている。

中国人にとって、「個別支援」は決して目新しいものではない。四川ブン川大地震が生じた後、北京・広東・山東・浙江の各省・市は速やかに行動し、個別支援を実施し、廃墟に郷里を再建する現地の幹部・住民を支援した。また全国貧困脱却の難関攻略では、東部・西部の省(市・区)の貧困者支援協力が行われたほか、各級機関、企業、国家機関が個別支援によって、貧困地区のマンパワー・財力・物資面へのサポートを行った。

これらの事実は、重大な任務において、個別支援体制は非常に有効な策略であることを証明している。このような体制を確立し、難関攻略のために全国の力を集結させたことは、中国が世界でもトップレベルのガバナンス能力を有していることを示した。力を集中させて大事をなすというのは、中国の制度・国家管理システムにおける顕著な優位性であり、感染の予防と抑制の闘いに打ち勝つ上で非常に大切な宝であると言ってもよい。

新型コロナウイルス感染による肺炎の急速な拡大にともない、中国全土で人々が動員され、この戦「疫」にはせ参じている。負けは許されず、勝つしかない今回の闘いにおいて、より多くの力を集め、さらなる努力を重ねることで、勝利の日は遠からずやってくるはずだ。(編集KM)

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