恐怖のクルーズ船コメディアン、隔離期間にホテル抜け出し4カ国周る―中国メディア

Record China    2020年2月21日(金) 21時20分

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カンボジアで停泊したクルーズ船に乗船していた米国人コメディアンは、隔離機関中にホテルを抜け出し帰国した。写真(右)はクルーズ船「ウエステルダム」(Wikipedia/Sunnya343)。

新型コロナウイルスの影響を受けてカンボジアで停泊したクルーズ船にパフォーマーとして乗船していた米国人コメディアンが、隔離機関中にホテルを抜け出し帰国していたことが分かった。20日、中国メディア・観察者網が「恐怖のクルーズ船のスタッフ、ホテルを抜け出し4カ国を周り帰国」と題した記事で伝えた。

今月1日に香港を出発したクルーズ船「ウエステルダム」は、乗客らが新型ウイルスに感染している恐れがあるとして台湾や日本などが入港を拒否。カンボジアが人道的な立場から南部シアヌークビル港への停泊を認め、体調不良を訴える人を対象にした検査の実施後には乗客らの下船も許可したが、下船してマレーシアに移動した米国人女性から新型コロナウイルスへの感染が確認されると、同時点でカンボジアに残っていた乗客らに対しても隔離した上で検査が行われることとなった。

同時点で、一部の乗客は船内に留まっていたが、帰国のためにすでに下船した人々には首都プノンペンの五つ星ホテルが手配されていた。コメディアンのフランク・キング氏も同ホテルの自室内で検査を受けたが、「検査結果がいつ返ってくるか分からない」との理由でホテルから「逃走」することを決めたという。

キング氏は米国のラジオ局の取材に対し、「20日に米国内で仕事があり、行けないと給料がもらえないことになっていた」と語った。逃走時は他人に悟られないようにホテルの裏口から抜け出し、トゥクトゥクで空港へ向かうと、バンコク、ドバイを経由するフライトでシアトルに飛び、そこからレンタカーでユージーン市の家へ戻ったという。

キング氏は帰国後、「ウエステルダム」の所有企業であるホーランド・アメリカラインに解雇を宣告されたが、「これは私のせいではない。私は恐ろしい悪事など働いておらず、ただ少し逃げただけ」などと弁解したという。

なお、カンボジア保険省は19日、国内で検査を受けた乗客らの検査結果を発表。781人全員に感染は確認されなかったとし、船に残っていた乗客も全員が下船した。(翻訳・編集/岩谷)

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